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京本side
あの事故があって1週間が経った。
メンバーはちょこちょこ見舞いに来てくれる。
今日は樹が見舞いに来てくれた。
樹「きょも〜やほー」
大「樹、やほ」
樹「だいぶ回復してきた?」
大「うん。いつも来てくれてありがとう。」
メンバーがきてくれるのはありがたい。
でも、その分辛くなる。
みんな仕事して、ダンスして、歌を歌って。
そんな中俺は白い天井を見続けるだけ。
苦しい。辛い。でも、こんな気持ちを言って、さらにメンバーを苦しめるわけにはいかない。
このドロドロした気持ちがある理由はもう一つある。
まだファンのみんなに公表していないことだ。
1週間、俺はブログもXも、インスタも更新していない。今までもこういうことはあったが、必ず1週間に一回はブログを更新していた。ファンのみんなは不安になっていないだろうか…。
俺のネガティブな考えを破ったのは樹だった。
樹「きょも。明日みんなで見舞い来る予定だけど、なんかいる?」
大「え?」
樹「えって、なんだよ」
大「仕事は?」
樹「あぁ、明日はみんなオフ。YouTubeの撮影は延期してもらった。」
大「そうなんだ…ごめん。」
樹「大丈夫だって笑…あ、あと。明日大事な話があるから。」
大「大事な話…わかった。」
“大事な話”
これだけでだいたい察せる。
おそらく、俺の今後の話か、いつファンのみんなに公表するかのどっちかだ。
明日が来ないでほしい。そう、思った。
でも、俺の願いは叶わない。
寝れないまま、明日が今日になってしまった。
12時。コンコン、と2回ノックがなり、みんなが入ってきた。中には、久しぶりに会う人もいた。
こち「大我〜きたぞ〜」
慎「久しぶりだな!」
樹「昨日ぶり〜」
ジェ「俺はおとといぶり?」
そういや、北斗は、一回も来なかったな。
北「京本、ごめん。まだ勇気が出なくて。」
大「…全然大丈夫。」
ほんとは悲しかった。でも、北斗にこれ以上辛い思いをさせるわけにはいかない。
だから、悲しい気持ちを押し切って、俺は笑顔を見せた。
樹「昨日、大事な話があるって言ったよな。」
大「うん。」
こち「いつ、大我の怪我をファンの子達に伝えるか。それを今日は決めたいと思う。」
大「うん。」
予想はできていた。でも、公表したくない。
ファンのみんなを絶望させたくない。なのに、
早く言って楽にしたい気持ちもある。
こち「俺的には早めに言った方が、大我のためになると思う。」
大「わかってる。」
慎「だから、1週間以内にはいいたいところだけど、、、」
そんなこと、わかってる。
ジェ「でもさ、無理だったらもう少し時間置こう?ゆっくりでいいからさ!」
わかってる。その気遣いが辛いんだよ。
北「ゆっくりで、いいから。」
わかってるって!!!
大「その気遣いが辛いんだよ!!」
つい、声に出してしまった。
大「頭ではわかってるんだよ、!ファンのみんなを心配させていることとか、!でも、怖いんだよ、。ネットに公表したら、怪我が事実になっちゃう。俺が、イヤでも怪我と向き合わなきゃいけない。それが、それが怖いんだよ、。」
みんな、驚いたような顔をしていた。
大「みんなも、俺を気遣ってくれてる。嬉しいよ、でも辛い。いつも通りのみんなでいてほしいんだよ、バカみたいに笑い合っていたあの頃に戻りたいよ。なんで、なんでよ、」
ナイフのような言葉が止まらなかった。きっと、みんなに突き刺さってる。でも、止まらない。止められない。
北「ご、ごめ、」
あぁ、泣かないでよ、。やめてよ、。
大「しばらく、みんなと距離を置きたい。」
一人で、考えたかった。自分の怪我と向き合うためにも。でも、この言葉は絶対に言ってはいけなかった。
樹「待って、!!ごめん!」
大「なんで謝るの⁈それが辛いんだよ!わかってくれよ…」
こち「樹、。今は大我のために距離を置こう。」
慎「きょも、」
こち「大我、心の整理ができたらまた連絡してほしいな。」
こーちは、悲しそうな目でこちらをみていた。
ジェシーは、目を見開いてなにも言わなかった。
慎太郎は、泣きかけていた。
樹は膝から崩れ落ちていた。
北斗は、泣いていた。
ごめん。みんな。
もう俺は、SixTONESには居られないんだよ。
__続く。