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やあみんな!俺だ!
歩きスマホをしてたらトラックに轢かれた俺!
まさに本当のloserになったことだが
目を覚ました先には頭のネジが全部外れた神がいた
ここで死ぬか狩人になるかを迫られる
死にたくなかった俺は狩人になった
そこで古都エルンハイトについて知らされる
急に不安が募ってきたが
目を瞑って転生した
その先にいたのは女性しかいない
男性の肩身が狭い世界だった
ふぁっきゅー(簡易的あらすじ終了)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼は西洋風な建物の隙間ーー路地裏へと逃げ込んだ
「分からん分からん分からん…」
彼は路地裏の隅にてぼやいている
それはなぜか?
簡単に言えば女性しかいないことはまだ良いのだ
問題点は彼女らが腰に剣を刺したり見るからに魔法の杖を持っていたりする点であろう
(こんなとこで獣を狩るなんて無理だぞ?無理無理)
「はぁ…」
彼は息を整えて自身を見る
「体にあんまこれと言った変化は無し…唯一あるとすれば体の底から湧き上がるような力がある」
彼はそう言いながら辺りを見回す
「ここがエルンハイトか?何ともまあ洋風な建物が並んでるなぁ…」
彼は思い出したように呟く
「そう言えば!工房武器は?どうやったら出せんだ?」
ふとポケットに何か違和感を感じる
「これは、メモ?」
ーーーメモーーー
狩人の心得と書かれたメモ
紙にはどうやってやったかは分からないが神聖な字が書いてある
自ʖˋ၈血を使੭ੇㄟ゙₹者լਕ祈ʖˋㄜ゙ʓこ೬꒭ױլਕ現ૠƕ
𝕱𝖊𝖆𝖗 𝖙𝖍𝖊 𝖔𝖑𝖉 𝖇𝖑𝖔𝖔𝖉
文によって違う筆記体は
上位者による人との違いを格付けるものである
ーーーーーーーー
「祈れ…ねぇ?」
彼は試しに手を前に突き出し呟く
「出てこい”獣肉断ち”」
彼がそう唱えると彼の手には分厚い鋼鉄の鉈が握られていた
ーーー獣肉断ちーーー
古の狩人が用いた仕掛け武器
数多の獣の肉を断ち切ることができる鋼鉄の鉈
仕掛けによりその刃は別れ
重い鞭へと姿を変貌させる
ーーーーーーーーーー
「これが獣肉断t…!?って重っ!?」
「何でこんな直ぐに手に?」
彼は首を捻り悩む背後に忍び寄る者に気づかずに
「…..?….!」
ブォォン!!
彼がいた場所に大剣が振られる
「ふむ、これを避けるとはただの荒くれ者では無いようだな」
彼に攻撃を加えたのは髪は赤く全身に鎧を纏う背丈の高い女性であった
「おいおい!まてまて!俺は何もしていない!」
「こんな路地裏で鈍器を持って何もしていないとは無理があるだろう!?」
目の前の女性が言うことはごもっともである
「一回まて!その大剣を下せ!」
「言い訳無用!その首置いてけぇ!」
彼の首に大剣が向けられる
その刃は彼の首を捉え振り切られる
(ステップを決めるしか無い!)
突如として彼は前にステップを刻む
「どうした!自ら首を落としにきたか!」
男の首は刃に触れずすり抜けた
(さっすがヤーナムステップ!こんな攻撃簡単に躱せるな!)
「…は?何故だ?今確実に首を切ったはずでは…?」
(こんな近距離ではこれが役立つ!こい!”獣狩りの散弾銃”!)
ーーー獣狩りの散弾銃ーーー
狩人が狩りに使う銃器
自らの血を媒介として使う水銀弾による
破壊力を近距離において最大限に発揮できる武器
広範囲に渡る攻撃により遠距離で使う者もいるが
正規の使い方では無いのは確かだろう
ーーーーーーーーーーーーー
(このまま弾け飛べ!)
彼は散弾銃の引き金に指をかけ引く
「ガァァァァァ!!??」
目の前の女性は脇腹に銃弾を全て受け壁に激突する
砂埃が辺りを舞う
(流石に死にはしてないと思うが気絶はしただろ!)
砂埃の奥から赤い目が光る
「貴様ぁぁぁぁ!!!!」
突如赤い物体が飛来する
「あっぶな!!」
彼は少し取り乱すも横にステップすることで難を避ける
「まっ待ってくださーい!!」
突如としてこの戦いの場に1人の女性が割り込んでくる
彼女を一言で表すならば聖女であるだろう
片手には聖書を持ち
薄い黄色掛かった腰まで伸びる長い髪
修道服を見に纏ったここには似つかわしく無い人物である
「おいおいなんだぁ?”僧侶”用事があると言っただろ?」
「その用事が弱い者いじめなんて見過ごせないです!」
しれっと弱いもの扱いされた彼は少し顔を顰める
「お前ら会話に弾むのは良いんだが、置いてけぼりにしないでくれるか?」
彼は工房武器を一時的にしまい獣狩りの散弾銃のみを装備する
「すみません!申し遅れました!私は勇者パーティの僧侶をしています!リリンと申します」
彼女はリリンというらしい
彼はもう片方の明らかに不機嫌な赤髪の女性に顔を向ける
「はぁ…私の名前はサンドラ、勇者をしている..」
彼女…サンドラはまだ警戒心を解くつもりはないようで未だに大剣を構えている
「サンドラさん!少しは落ち着いてください!」
リリンはサンドラへと詰め寄りまるでいつものように対応する
「はぁ…俺はいつまでこの茶番劇を見れば良いんだ?」
そんな中、彼は口を開き彼女らに問う
「す、すみません…ところで貴方の名前も聞いてもよろしいでしょうか?」
「ああすまん、俺の名前は”狩人”と言う」
彼は名前を言うのを忘れていたのか申し訳なさそうに言う
(いやぁ〜やっぱり名乗るならこれだよなぁ〜)
「おいお前」
彼が感情に浸っているとサンドラから再度問われる
「どこ所属だ?」
「所属…とは?」
彼は首を傾げるそもそも本当に知らないのだ
所属も何も彼は今来たばかりなのだから
「無所属?いやにしては動きがおかしいな…」
「あーすまないがサンドラ…と言ったか?良ければ何か今は情報が欲しいんだ」
彼の問いにサンドラは少しの間の沈黙を設けたかと思うと首を縦に振った
「情報が欲しいんだったらうちらのギルドの酒場に来ると良い、酒には見た感じ強そうだからな」
「サンドラさん…まだ酒を飲ませるのはやめてくださいね?」
彼はもうこの人たちについて行くことを決めたのは後悔している
「すまない…余りここは知らないんだ」
「別の国から来たってことですか?」
リリンからそう問われると彼は
「ああ、かつて繁栄した古都ヤーナムそこから私は来た」
「どぉりで、そんな奇妙な服装をしてるわけだ」
彼はそう言われて体を見る
すると先程まで私服だったはずが狩人装束に着替えられている
これが理由で彼女らにはまだ男というのは知られていない
…声で分かりそうなものである
「じゃああんたにはこの街並みも珍しいのか?」
「ああ、ここまで綺麗な街並みは見たことがないな」
「そこかぁ…」
彼はそう言いながら辺りを見回す
魔族が蔓延るとは聞いていたが今のところは見かけない
流石に都市の中心には出てはこない
「魔族がいると聞いてきたのだが、居ないようだな」
「はい、エルンハイトには国の外縁に結界が貼られています。そのため侵入はほぼありません」
「生憎と外縁の外はその代わり地獄だがな…」
彼は再度思考する
(今の俺には輸血液はないから、魔族を倒す必要があるけど外縁にはどれくらいの強さのやつがいるのか分からないから安易に行くべきではないな)
とりあえずは現在の目標としては
・輸血液集め
・情報収集
がもっとも重要だと言う結論が彼には出た
「おい?着いたぞ?」
「ああ…すまない考え事があってな」
「それでは案内しますね。私達のギルドを!」
中に入ると豪華なシャンデリアが辺りを照らす
相変わらず酒場には女性しかいないが1人だけ男性らしき人物がいた
ちょうど一直線に進んだ位置にあるクエスト場と看板が掲げられている場所だ
「あの者は男か?」
「ああ、このギルドで2人いるうちの1人だな何だ?もう惚れたか?笑」
サンドラからの煽りは聞き流し彼は歩みを進める
「おい!待てよ!」
「か、狩人さん!」
彼は後ろからの声を無視して男に歩み寄る
そして貴方は男性のいる前のテーブルに腕を置き片手で頬杖を付く
「お前は男だな?」
「は、はいそうですけど…どうかされましたか?」
明らかな営業マンのような貼り付けた笑顔彼はそう感じとる
(随分とひ弱そうな男だな?ここでどうやって生きているんだ?)
「悪いが少し借りても良いか?」
彼は直ぐそこのクエスト場と言う看板の横にいたサブクエスト場の女性に確認を取る
「は、はいどうぞどうぞ」
彼はそのまま目の前の男性の腕を引き歩いて行こうとする
「おい狩人てめえ急に逃げたかと思ったらもうナンパか?」
「ええそうよ!貴方そもそも私達のアイドルに何してるのよ!」
サンドラの後ろから青いボブの髪をした女性が顔を出す
「何、ナンパでも何でもないただ少し彼からは良い情報が得られそうでな」
「信じられないわよ!それよりさっさと手を離しなさいよ!」
彼はそのまま後ろの男性を見る
男の細い腕は少し力を入れただけで折れていましそうである
「ああ、すまない悪いことをしたな」
「わー!大丈夫!?オスリックちゃん!」
「や、やめてくださいよ〜!」
彼は男の腕を離した瞬間青髪の女性が横を通り過ぎグリスを自身の胸に抱いた
男の方は顔が赤く染まっている
「話を戻そう少し時間を借りても良いか?」
「ま、まあ何もしないと誓うなら」
「??何を言っている?逆に何かすることがあるのか?」
彼は心底不思議そうに首を傾げる
「と、とりあえず話をするなら裏へ来てもらえますか?」
男はそう言いながらバックヤードの扉を指差す
「ちょちょ!オスリックちゃん!本当に大丈夫なの!?」
「はい!信用してください!」
「はうぅぅ♡可愛い♡」
男の純粋な顔にハートを撃たれたのかメスの顔になる青髪の女性
ああ神よ私は疑われてこの男は愛される
理不尽だ
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どうも皆さんこんにちは
息抜きで書いてたら予想以上に
時間が溶けました
今回で結構なオリジナルキャラクターが出てきましたね
正直言ったら私も全て覚えられるかわ怪しいです
狩人くんは言っていませんでしたが
中性の声なので女性だと間違われてますね
いや〜男の娘は別に性癖ではないんですよね
曇らせは好きなんですけどね