〜side小柳〜
開けられた扉
星導がドアに手をかけ中に入る
「鍵‥‥閉めろよ」
「分かりました」
施錠される音
俺は振り向かずに自分の部屋に歩き出す
星導がすぐ後ろにいるのを感じる
自室に入ると星導が扉を閉める
そしてすぐ後ろから抱きしめられた
「ちょっ‥‥星導っ‥‥」
「だって二人きりになりたいって思ってくれたんですよね?」
「それはっ‥‥そうなんだけど‥‥」
自分で誘っておきながらなんだが、星導がこんなにグイグイ来るタイプなんだと改めて知った
「それで、さっきの続きは言わないつもり?」
「っ‥‥それは‥‥」
耳側で囁かれ、鼓膜が震える
「‥‥俺もだって」
「‥‥ズルくない?」
「何がだよ」
「聞きたいんですけど直接」
カバンを置き、ベッドに座る
手を握られ、じっと見つめられた
いや、そんなに見られたら余計に言い出しにくいんだが‥‥
「俺は何回でも言えるけど。小柳君が好き」
「‥‥俺も‥‥好き」
「‥‥‥‥俺の心臓壊れそう」
「え?」
「キス‥‥しても良い?」
唇が触れそうな距離で星導が尋ねる
良いよ
その言葉は言わず、俺は軽く唇を重ねた
「‥‥可愛い」
「可愛いって言うな」
「だって『好き』って言う代わりに家に入れてくれて、『返事』の代わりにキスしてくれるんだもん。可愛いだろ」
「‥‥もうやらん」
「それはどうかな?」
「どうかなってなんだっ‥‥んんっ!‥‥」
言葉は星導の口に塞がれる
中に入ってきた舌に俺の舌が絡め取られた
どうして良いかわからずに、されるがまま受け入れる
そのままゆっくりとベッドに押し倒され、服を脱がされた
「‥‥星導」
自分の服を脱ぎ出す星導に向かい名前を呼ぶ
俺が不安な事を読み取ったのか、服を脱ぎ終わると静かに抱きしめられた
「俺も初めてだから‥‥何かあったら言って下さい」
「‥‥その何かを教えて欲しいくらいだけど」
「フフッ‥‥じゃあとりあえず‥‥」
「‥‥っ‥‥やっ‥‥」
星導が俺のものを手のひらで包んだ
「小柳君も俺の‥‥さわれる?」
「‥‥‥‥良いよ」
お互いの大きくなりつつあるものを手で握る
星導はゆっくり手を上下させて指で先を撫でた
徐々に迫り来る感覚に顔を歪ませながら、俺も星導のものを膨らみから順に擦り上げる
「ぁ‥‥っ‥‥んっ‥‥」
「‥‥このまま‥‥出そうか‥‥」
「‥‥んっ‥‥ああっ‥‥」
互いの手の中に白濁液を溢し合う
俺達の出したものを星導が指に絡め、俺の脚を開いた
「っ星導⁈」
「ここ‥‥触らせて?」
「や‥‥待って!‥‥星導っ!」
ぬるっとした感触が、他人が触れない場所を占拠する
俺の手からも掬い取ったそれをさらにそこへ押し当てる
「知ってる?この後の事」
「‥‥少しなら」
「ここに指、入れるよ?」
「‥‥あっ‥‥あぁっ!」
返答に困っていると、指の腹がゆるゆると窄みを撫でながら押し入ってくる
指や周りについた白濁液を中に入れられていく
「や、やかも‥‥この感覚‥‥っん‥‥」
「嫌だ?‥‥じゃあこっちもしてあげるね」
「あっ!‥‥星導っ、待って‥‥」
後ろも弄られたまま、俺のものを手で扱き出す
それに慌てて俺は足を閉じた
膝を閉じるが、太ももの合間から出た星導の動かす手は止まらない
「んぁっ!‥‥星導っ!」
「でも中に入りやすくなってますよ‥‥ほら」
そう言いながら人差し指の第二関節を曲げた
「ひゃっ!‥‥や‥‥何‥‥」
「‥‥え?‥‥ここ?」
「あぁっん!や、そこ‥‥変‥‥っ」
そこを強く押されると身体が勝手に跳ね上がる
初めての感覚に自分が追いつかない
指を二本に増やされ、そこをトントンされる
俺はシーツの上で踠くことしか出来ない
「小柳君‥‥俺‥‥入っても良い?」
「‥‥っ‥‥あっ‥‥」
指とは違う猛々しいものが入り口に押しつけられる
快感に支配される中、ミシミシと身体に杭が打たれた様な感覚
「っあ!‥‥くっ‥‥うっ‥‥」
「‥‥っ‥‥苦しい‥‥?」
身体を開かれる痛みに顔が歪む
でも星導を見て、星導の辛そうな顔を見ると受け入れてあげたいと思う
「‥‥大丈夫っ‥‥い、いよ‥‥もっと来てっ‥‥」
先の太い部分がゆっくりと中に飲み込まれていく
熱く大きなものが身体を割って奥へ到達した
「‥‥全部入った‥‥かも‥‥」
「あ、まだ‥‥動かさないで‥‥んっ‥‥」
「これ‥‥っ‥‥動かなくても‥‥小柳君の中が締め付けるから‥‥ヤバっ‥‥んっ!‥‥」
「や、星導っ‥‥」
星導のものが中でビクビクし、更に軽く奥に押し付けると俺の中に熱が広がった
「ごめ‥‥出しちゃった‥‥」
「んっ、良いよ‥‥」
「少し‥‥動かすけど‥‥」
「やっ!ああっ‥‥」
中で出されたからか、先程よりスムーズに動く
星導が何度か往復すると、中で星導がまたムズムズと大きくなり出す
「んんっ‥‥ほ、星導?‥‥」
「このまま‥‥動くね‥‥」
「え、ちょ‥‥あっ、あぁっ‥‥いっ‥‥はぁっ!」
ゆっくりから調子をつけて動き出すと、ぬちゅぬちゅと湿った音と、身体がぶつかり合う音が聞こえる
中を擦られ、襲われる快感にシーツをギュッと握りしめた
星導が身体を俺に寄せ、腕を首に回させる
俺は促されるまま首の後ろに手をのばすと、星導が後ろで緩く結んでいたお団子の髪に引っかかり、長い髪が胸にかかる
ふわふわと星導の髪が俺の首や胸を撫でる
星導が髪の毛を掻き上げ、片側に髪の毛を集めた
その仕草一つ一つに胸が苦しくなる
「‥‥もういきそう?」
星導の言葉に目を瞑りながら必死に顔を縦に振る
「‥‥小柳君‥‥好きっ‥‥」
限界な顔で星導が言った
俺は頷いて答えようとしたのに‥‥
「っあ、俺も‥‥好き‥‥星導っ‥‥!」
言葉にも快楽がある事を知った
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コメント
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今回も満たされました( ; ; ) ありがとうございます( ; ; ) 最後の文章がまたイイ( ; ; )