あっと視点
放課後、俺とちぐは吹奏楽部へ体験入部しに行こうとしたが…
「ね、ねえ?あっとくん…?」
「ちぐ、言いたいことは分かる」
「何でこんなに目をつけられているんだろうね…?」
「…さあ?」
何故かほぼ全校生徒から目をつけられている。本当に何でだ?
「あれ?あっとじゃ〜ん!」
「あっ、あっきぃ…」
「あっきぃ?」
あっきぃは、俺の兄、ぷりっつ―通称ぷりの婚約者だ。仲は幼い頃から一緒にいるせいか、良好らしい。
「俺の兄の婚約者」
「へ〜」
「あっ、あっと!?///」
「ん?」
「こ、婚約者って…///」
「いや、これが一番伝わりやすいだろ」
「そ、そうだけどさぁ…その〜ズバッと言ってる、というか〜」
「…あっとくん、今、どういう状況?」
「さあ?あっきぃが勝手に恥ずかしがってるだけだろ」
「そうなの?」
「そうだよ」
「え?私の話は無視?」
「(´Д`)ハァ…無視してないけど」
「それ、絶対無視してるやつじゃん 」
というか、視線が増してるような…?
「ね、ねえ、あっとくん?」
「ちぐ、思ってることは同じだ」
「「早く帰りたい…」」
「ニ人とも息ぴったりじゃん!」
「///」
「ち、ちぐ?」
「えっ?あ…な、何でもないよ?」
「そっか…」
ちぐは何に照れてるんだろ…?あっきぃにでも惚れたのかな?あれでも一応美人だし。
「あ、話逸れたけどさ、二人は体験入部?」
「そうだよ」
「おっけ〜まあ、せいぜい頑張って〜」
「?どういうことだ?」
「ん〜?まあ、説明あるからとりあえずそれ聞きな?」
「?うん」
俺とちぐは、よく分からないまま、体験入部をしに行った。
…視線怖いな。
コメント
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最高!!続き楽しみにしています!!