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#〜夏喰🍉🎐の作品〜
夏喰🍉🎐
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神聖💚
155
ティファール
20
ワンクッション、ソ連視点しかありません。1話の注意書きを必ず見てからお願いします。駄文でありますし、思ってたナチス、ソ連じゃない場合があります。妄想を全て詰め込みました。無理と思ったらブラウザバックです。何でもいけるぜ!って方だけお進みください。「」ナチ 『』ソ連です。
ソビエトside
初対面の印象は、傲慢だった。
正直、この仕事に良いと思う様な人間に出会うことは少数だろうが、彼と出会った時その最たるものだなと思ったものだ。軽薄な笑みと切れ目のブルーダイヤモンドの様な色は、自らのことを見つめ静かに見定めていた。
だからこそ驚いた。その後、モスクワの視察をしていたであろう、彼は既に酔っ払っており。あろうことか、一時的に協定を結んでいても、腹の食えぬ相手…ソビエトの首に腕を回し「酒を一緒に飲もうではないか!!!」こう叫ばれるとは夢にも思わんだろう。
しかもРюмочнаяを指定されるとは、日本で言う居酒屋の様な店だ。意外と大衆向けの場所がいいのかと、その上にロシア語で当たり前の様に流暢に喋り、自国の食文化に随分と詳しいものだから面食らう。
聞けば「ふふん、実は今日の為にこの土地の観光名所、どんな食文化があるのか調べ尽くしたのだよ。どれも美味しそうで、写真で見ていた建造物をこの目で見れるとウズウズしていたのだ。私が全て奢るから付き合ってくれたまえよ」ソ連の腕を引っ張り、軽快なステップを踏む彼の背中を眺めソ連は目を白黒させながら足を運んだ。
そうして入ったリューマチナヤは、確かに人気ランキングなんてものに掲載されていた一つだった。
『酔っ払い過ぎてしまうんじゃないか…』心配して声を掛ければ「くっ…く、ふっふふ」育ちの良い笑みのくせに奇妙な笑い声が返される。傲慢?何を言うか、目の前の男は年相応で、いたずらっ子な笑みを浮かべる国だった。
「しんぱいしてくれるのかい?
でも、これで問題でもあったら
君も困るもんね?大変だよなあ、ふふ」
喋り方が随分変わったので、此方が本来の喋り方だろう。貴様と呼ばれていたのが、君になっていて、喋り方は男と女が入り混じっている様だった。そこから、様々な話に付き合わされた。例えば名前が長いとか(仕方ないだろう)、日帝が困惑していたのが面白かったとか、流石に何故上官の髭がブームなのかと聞かれた時は流石に彼の口を覆ったが、目の前のマスターが吹き出していた、気の毒に。
「へへ、最近買ったんだ。やろうぜ。」それは折りたたみ式のチェスセット、何処でもできる様にコンパクトに設計されている。それをソ連と賭け事をしようと彼は持ちかけた。彼にとってはお決まりらしい。「負けた方はあの酒を一気に飲む…」『勝ったら?』
「うん?そうだなあ、貸をつくるぐらいでいいだろう。いつでも返せばいい」本当に暇つぶしの様だ。相手は酔っ払い、勝てるだろうなどと軽く考えていたのが良くなかった。
「チェックメイト」
これで12連敗だった。店主が用意してくれたショットを煽る。喉がアルコールで焼けるが、生粋のロシアの血のお陰でそこまで酷く酔っ払う事は無かった。それを、くふくふと笑いソビエトを見つめ「やっぱりお酒強いんだな、ビールでは行けてもそのお酒のショットは私じゃ耐えらんないよ」
なんて、のたまっている。ここまで連敗するとは思わなかった、父である国に嫌々ながら、チェスの指導を貴族の嗜みだからといって受けた事もあったし、仲間の中だと強い方だった。ここまでボロ負けするとは…。「…ねえ、君どんなお酒が一番好きなの?」聞かれたから答える、もうそろそろヤケクソだった『…ウイスキーだ』ほんの少し青い目を見開き「ウォッカじゃないのか…ふふ、やっぱガイドブックだけじゃわかんないもんだね。」皮肉も揚げ足もない純粋な驚きに気分が上がったらしい。先程まで、盤上を操り、どんでん返しやそんな手があったのかと、驚く様な一手を繰り出す手捌きは、鳴りを顰めている。雑談はチェスの音混じりに続けていく…
結局20戦して全敗だった。しかも雑談から、自分の家族構成やら政治には関係なさそうな個人情報を、べらべら引き出され金は払ってない癖に、身ぐるみを剥がされた様な気分だった。彼の情報で得たことと言えば昔、彼が神経医や精神科医だったことぐらいだ。悔しくとも、これ以上度数が高い酒を煽ればそれこそ倒れそうだ。頭を撫でられる「君まだ、若いんだなあ…」(お前もそうだろう。)「背負うのは重くて結構大変だ。」(お前の方が重そうだ。)涙は流せない癖に酷く苦しそうで、割り切れない感情を抱えて、自分の罪と対面している様な顔だった。
コイツの事は傲慢だと思った第一印象を改める必要はないらしい。
確かに、その類稀なる頭脳は大抵如何とでも出来る様な道筋を作り何でもできる様に歩んできたのかもしれないが、そうならない事も世の中にあるのを、まだ知らないのだ。そう気づけば戦場で恐れられる様な合理の権化の悪魔も型なしで、如何にも愛おしく感じてしまった。(残念だが、忘れられんだろう)自分は酒で記憶を飛ばす様な国じゃないので。もう情も芽生えてしまっている。
次会う時は敵でも、こんな寂しがりな顔をされては側に居たくなってしまった。
奇しくも、賭けに使われたのは彼の瞳と同じ様な青いウォッカだった。
コメント
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おお、第3話読んだわ。 ソ連視点で描かれるナチスとの酒場チェス対決、めちゃくちゃ良かった…。 最初は「傲慢」って印象だったのに、酔っぱらってチェスで12連敗させられて、しかも20戦全敗って、そのギャップがもうね。頭脳派なのに全然勝てない感じとか、逆に「若いな」って頭撫でられるところとか、なんかもう人間臭くて愛おしくなるわ。 あと「奇しくも、賭けに使われたのは彼の瞳と同じ様な青いウォッカ」って締め、すごく好き。次会う時は敵でもってとこが切ない…続き気になる!🔥