テラーノベル
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〈おどろく視点〉
…かっこつけたこと言ったのはいいけど…
私でも、厳しい相手かもしれない…
それでも、倒してみせる。
さもさんのために…!
私は素早くかぁーぼんの元に行き、腕を振り上げる。
…けどそれよりも速くかぁーぼんがローラーを振る。
「うっ!」
吹き飛ばされて、体を木に打ち付ける、
背中を強く打ち付けたせいで、一瞬意識が飛びかける。
私は歯を食いしばって、なんとか意識を保つ。
「…弱くない?もう終わらせちゃおうかな」
私は真っ直ぐ標的を捕らえる。
少しでもずらしたら駄目だ。
私は大きく息を吸い込む。
「うあああああああああああああああ!!!!!!!!」
咆哮がかぁーぼんに直撃し、かぁーぼんの体が吹き飛ぶ。
「ぐあっ!?」
かぁーぼんは何が起きたか分からないみたいだった。
「けほっ…」
う…喉痛い…
喉を手で抑えてかぁーぼんを見る。
気絶しているみたい。
「凄い…かぁーぼんを倒しちゃった…」
「相変わらず凄い能力だな…」
私はふたりの元に戻る。
「…かぁーぼんはどうするの?」
さもさんの言葉に、私は迷わず言う。
「…見逃すよ。かぁーぼんだって、政府に利用されてるだけなんだよ…」
さもさんは納得していない様子だったけど、気付かないうちに私が悲しそうにしていたのか、頷いてくれた。
「さもさん、おどろくちゃんはこういう子なんだよ。」
「そっか…ねえ」
『?』
「二人の仲間に、なっていい?」
その言葉に、私達は喜びを隠しきれなかった。
『もちろん!』
〈かぁーぼん視点〉
「…ぅ”…」
気が付くと、あいつらは居なかった。
任務失敗か…怒られるな…
「…かぁーぼん、任務はどう?」
「この通り失敗だよ。おどろくとかいう奴に邪魔されて」
「そっか…(良かった…)」
「?なんか言った?」
「…なんでもない。」
「…変なことは考えないほうがいいよ。俺たちは所詮政府の操り人形なんだから。ねえ?」
「ななっし〜さん?」
「………」
コメント
6件
まさかのななさん…本当は2人ともやりたくないのかな…
ななっしー、そっち側のイメージあるんだよなぁ
やっぱダークサイドななっしー居るといいな