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次の日、とりあえずミイラ女のドレスを仕立て屋に頼み、私は相変わらず薬部屋にて調合をしていた。
すると、薬部屋のドアがノックされた。
「お客様でございます。」
サリーが言った。
「あぁ、今行く!」
私は調合をさっと終え、部屋に戻った。
ソファには、桜のドレスを着たふくよかな女性が座っていた。
「初めまして。
薬師のマリーナと申しまする。」
「おぉ…
あなたが噂の薬師ですか…
私は桜の後宮のウィアと申します。
有名な公爵の出で、第1王子バルサック様の婚約者として桜の後宮に入りました。」
「はい、何か問題があるのですか?」
私はそう尋ねた。
「問題は大ありです。
私の体型を見てください。
太っていて、ドレスも特注しているのです。
バルサック様は私と一晩過ごした後、私の部屋に寄り付こうともしません。」
「は、はぁ…
しかし、私は病人をみる薬師でして…
恋愛相談には乗れませぬが…」
「恋愛相談などではありません。
マリーナ、痩せ薬を処方してくださいませんか?」
ウィア様は言う。
「痩せ薬、でございますか???」
「えぇ、色々な下剤も試しましたが、お腹が痛くなるばかりで、効果はなく…」
「ちょっとお待ちください!
痩せ薬などは、ありませぬ!
そんな都合の良いものがあれば、みんな使うておりまする!」
「そんな…
でも、私はこのままでは誰にも愛されずに後宮に埋もれてしまいます…」
ウィア様は泣き始めてしまった。
「うーん…
ウィア様、痩せ薬などはありませぬが、それを手伝う事は出来るやもしれませぬ。」
「本当ですか!?!?」
「はい。
いくつか私の質問にお答えくださいますか?」
「はい、もちろんですわ。」
「食欲はありますか?」
「いいえ、太ってはいますが、少食で…」
「むくみなどはありますか?」
「えぇ、あります。
もう、手や足などパンパンですのよ。」
「胃に異常はありませぬか?」
「そう言えばちょっと胃もたれするような…
だから、少ししか食べられないのかも…?」
「分かりました。」
私は言う。
「本当ですか!?
私は痩せられるのでしょうか?」
「ウィア様は気虚の状態にございます。
エネルギー不足で燃焼する力が弱いので、まずは一旦しっかりと食事を取ってください。」
「はぁ…
でも、それでは太るのでは…?」
「いいえ、まずは身体が健康である事が痩せるには大切なのです。
同時に、この香砂六君子湯を飲んでくだされ。
この薬は胃腸の機能を高めて、余分な水分を排出しまする。
あとは、食事内容も小麦粉や菓子などは避け、米や肉、野菜をしっかりと食べてくだされ。
私に言えるのは、それぐらいでございます。」
ウィア様は少し笑顔になり、薬を持って帰っていかれた。
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調べて書いてはいますが、あくまでフィクションです(^_^;)
痩せる薬はありませんm(_ _)m