テラーノベル
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カシャンッ ((
大袈裟に音を鳴らし 、
フェンスに体重を掛ける 。
桃 「 ッ 、 はぁ 」
今日 、 俺は此処で死ぬ 。
絶対に死んでやるんだ 。
そう決心して此処まで来た筈なのに 。
桃 「 ッ 、 ふ っ ⋯ 、 ぅ 」
足が震えて 、 飛び降りなんか出来やしない 。
蒼 「 くふっ 、 君 愚かだねぇ 、 笑 」
後ろから聞こえてくるのは 、
明るくて 、 少しガサガサした声 。
振り向けば 、
年下だろうか ?
青髪の少年が此方に向かっていた 。
桃 「 ⋯ なんだよ 。 」
蒼 「 なんだよって ⋯ 笑 ? 死のうと思ったら先客が居た ~ 、 みたいな ? 、 笑 」
けらけらと笑いながらそう云う彼 。
そんな彼の言動 、 一つ一つに苛立ちを感じた 。
彼奴が居ると 、 どうも調子が狂う 。
桃 「 はいはい 、 そりゃすまんかったな 」
俺はまた来れば良いかと思い 、 屋上を出ようとした 。
すると ___ 、
ガシッ ((
桃 「 んだよ ⋯ 、 」
腕を掴まれた 。
蒼 「 君が死んだら ” 僕も死ぬ ” よ 」
この空気には合わない 、 太陽のような笑顔を浮かべている 。
君の腕は傷だらけで 、 細くて白かった 。
「 はぁ 、 ? 」
これは 、 屋上で出会った少年が 、
死にたがりやの俺と共に ” 死 ” を 生きる 。
そんな物語 。
俺が全てを捨てて死ぬのが先か 、
彼が我慢できずに俺を置いて逝くか 、
将又 、 他のルートに辿り着くのか 。
この物語のENDは無限大 。
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