テラーノベル
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「マリス、一体どういう事だ‥………?君は何か知ってるの?」
「殺し屋や猟奇殺人鬼の中ではかなり知られた話でね、グロテスク・ブラッドウィルスってウィルスでかかったら殺人衝動を止められなくなって殺人を繰り返し、殺す事でしか生き甲斐を感じなくなる、そんな奇病を発症させるウィルスがあるの」
彼女から告げられた事………正直驚いた、この無性に湧き出てくる衝動がウィルス感染によるものだったなんて。
「多分彼奴らがその事を知ってたのはそいつの知人か家族かは知らないけど、それで殺されたんでしょうね、殺人鬼気質で歪んだ人格……精神状態が限界に達した時、それは目覚めてしまう……」
「終わりが来ない禁断症状、人殺しをしないと理性を保てない……最初のうちは怖いと思っても段々それは快楽へと変わり、自制心を失い……自ら殺人を犯すようになる…………だから私は殺人鬼になった、殺人鬼に成り果てた理由でもある……はあ、全然治ってくれない」
つまり、僕も彼女と同じように殺しても、殺しても殺し足りない、殺人を永遠に繰り返す。その止まらない禁断症状の原因が奇病によるものだったなんて。
そんな話をしていると、「マリスじゃないか、此処にいたのか」
と見知らぬ青年がきた、見かけの感じを見るに僕と同じくらいの男性だった。マリスの事を知ってるって事は……仲間……なのか?。
「彼も私達二人と同じ猟奇殺人鬼……実は君と出会うもっと前、私は彼や他の仲間達と組織的グループを作って複数犯での犯行を行ってたの、その時の仲間の一人よ。快楽の共有者を募りたいと思ってたところだったから、丁度よかった」
「お前はあまり見かけない顔だな、お前も猟奇殺人鬼か……?」
「ああ、そうだ」
「彼は私が殺人鬼になる以前から既に数えきれない件数の殺人事件を起こしてきてる、だから猟奇殺人における術はかなりのもの……」
「殺人鬼ってのは、そういう生き物だろ?」
話している雰囲気から何処かマリスと似たような……まるで人殺しに慣れてるような……冷酷で残虐非道な殺人鬼……そんな空気感が伝わってくる。
「これからは三人での犯行って事で良いのか?」
「ええ、二人だけじゃ獲物となる殺害対象の運搬に限界があるし、何より殺人快楽を共に共有する仲間が加わってくれないか待ってたところだったし」
「そういう事なら一緒に行動しよう、単独で殺すよりも複数人で動けば万が一の事があっても撒ける」
こうして急ではあるけど三人での犯行になり、協力者が増えた。
どうやら話を聞くに二人は元々協力関係にあって二人の他にも数人の殺人鬼達が居たらしいが逮捕や仲間割れが発生し、結果的に殺し合いになってその末に殺して……それ以降は単独での殺人をするようになった……と。
「けど、まさか貴方が加わってくれるなんて、てっきりもう手を組むのはしないのかと思ってたけど」
「殺人鬼が言う言葉にしては似合わないな、俺達が求めているのは満たされない快楽殺人……ただ、それだけだ。それに人数居た方が殺人で得る快楽は多い、それ程猟奇殺人鬼というのは常に孤立している孤高の存在……」
マリスも似たような事を言っていた、それに彼女の言葉からしても彼は相当信頼をおかれているみたいだ、彼が言ったように集団で犯行に及べば仮に居場所がバレたとしても警察も安易に撒ける、共謀者が増えれば増える程、全てはこっちのものだ。
「そういえば、貴方もマリスと同じように通り名というか別名があってそれを名乗りに使ってるのか」
「猟奇殺人鬼は基本自分の素性を明かさない、まあ彼女の場合は例外だが……素性を隠すには名乗らない……だから顔を隠したりしてるだろ?」
そう彼は答えた。
何故だろう、彼の言葉には納得がいく。そもそも殺人鬼というのは明確な殺人犯……殺人罪になると警察に捜査され、居場所も炙り出されてしまったら見つかるのも時間の問題‥……そう考えると、自分から殺人鬼である事を名乗る事もその正体を堂々と明かす事の方が珍しいか。
「呼称など所詮はメディアや警察が情報を世に流す為のものでしかない、その程度もの……名乗るものなどない」
「そういう事か……」
よほど猟奇殺人鬼としての在り方を重視している、相当前から猟奇殺人鬼となって生きてきたんだろう、それに殺しを生き甲斐にして生きてるって事はこの人も……。
「雑談はこれまでにして、早く次なる獲物を捕らえて殺すとしよう、お前達も殺したくてウズウズしている事だろう」
「そうね」
そしてまた、次なる標的へ狙いをつけて殺人を続けていく、三人での犯行になったお陰で獲物の運搬は楽に済ませられる、さあ快楽の時間が再びやってくる。
「ん………あ………………」
今回の餌食が目を覚ました。見るからにじっくりと楽しませてくれそうだ。
「な、何だよ……此処……俺達をどうするつもりだ…… 」
「簡単な話だ、お前達は殺される為に今此処にいる。精々俺達を楽しませてくれると良い」
「大丈夫、直ぐには死なないようにするから……安心して?」
「や、やめろ……!」
若い男共は助けて欲しいと言わんばかりに必死になって怯え、視線を逸らして逃げようとしてるようだ。
「逃げようとしたって無駄だ、お前達の体は完全に拘束されている……それにその元気な威勢も直ぐ消え去る……感じる筈だ、内側から苦しめる苦痛の感覚を……」
僕はそう言って更にこいつらへ脅しをかけて震え上がらせる。
「っ………‥ああっ………死にたく……ない………」
「私達に捕まえられた以上それは出来ない相談だね、ふふっ……さあ私達の快楽の餌食となってね」
そして僕達は先ず一人目の奴にそっと近づき、「先ずは貴方から死ぬ……精々私達を満足させてから死ぬ事ね」
僕らは目の前のいる奴らのうちの一人に目を向け、殺害に入る。殺傷性ガ極めて高い拷問器具や凶器を用いて、抵抗力を失わせる。
逃げられないと悟らせれば、何は反抗的な威勢も消え失せ無様にひたすら悲鳴を上げ続けるだけの奴らに成り下がる。
「や、やめろ………………」
そんな男の声すら僕らには響かない。殺すと決めた獲物はそいつが死ぬまで逃がすつもりはない。
「それじゃ、悲鳴を響かせて無様な死に様を僕らに見せてよ、はははっ‥…!ゆっくり痛めつけていくから、安心しろ」
そう言って僕らは鋭利なナイフや斧、鈍器……殺害器具で最初ナイフ苦痛を与える。
ドンッ……!ドンッ……!グチャグチャ……その次は手足、全身のありとあらゆる箇所の肉体や骨を損壊、損傷させる。
「ああああああああああああああああああああっー!!」
男は叫び喚いた。ま、自分の体がどんどん血に染まって殺されていく状況。更には死ぬまで止まらない出血………僕らの心はまた興奮してくる。
「ふふっ、まだまだ満足し足りない……所詮貴方達は私達の心を満足させる為の餌食でしかないの」
「ああああああああああああああああああああっ!!、あああああああああああああああああっ……!!!!」
男は喚き続け、無様な悲鳴がこの部屋一帯に木霊する。僕達は心地良い悲鳴に余計興奮が高まってくる。腹部や手足……こいつの全身はあっという間に血塗れ、骨が剥き出しになるくらいに臓器までも抉り、血で染め上がる。
見るに無惨にボロボロに、血肉……皮膚も剥がした。
「………良く俺達を楽しませてくれた、お前の生命は此処で終わりだ、もう用はない」
「あっ………‥あっ………‥………」
まだ少し息をしている、若年の男って事も相まって随分としぶとい生命力だ。
「ふふっ……まだ少し耐えられる余力があるみたいね、けど……それももう数分程度ってところね」
「あっ………あっ………」
まあこいつが死んでもあと二人獲物が残ってる、そう考えるだけで殺意意欲が掻き立てられる。
「ふふっ、もう貴方には用はないわ」
そう言って冷酷に僕らは最後の止めを刺した。完全に息が止まった、でも僕らを満たす最高の時間はこれ終わりじゃない、まだ獲物が二人も居る。
それにこいつらには気絶している間に致死性効力が高い猛毒を全員に注入しておいた、どのみち僕らの前からは逃げられはしない。
「ふふっ、さて次は……君の番ね。大丈夫……直ぐに死なれないようにじっくりと痛めつけて殺すから、くれぐれも無駄な抵抗はしないようにね‥?」
そう彼女は脅す。
コメント
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第5話読みました!「グロテスク・ブラッドウィルス」っていう感染症が殺人衝動の原因って設定、めちゃくちゃゾッとするし面白いです…。マリスも主人公も「♡♡♡ずにはいられない」っていう病に蝕まれてる感じが生々しくて、新しく加わった青年の冷めた口調も癖になるなあ。獲物をじわじわ痛めつける描写の執拗さが、逆に彼らの哀れさを引き立ててて良かったです。続き気になる!🔥
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