この作品はいかがでしたか?
104
この作品はいかがでしたか?
104
あるところに、1人の王様がいました。
王様には美しいお妃様と可愛い2人の娘がいました。
王様は毎日、毎日忙しい日々を送っていましたが、2人の娘とお妃様がいたため頑張ることが出来ました。
そんなある日、王様が流行病を患ってしまいました。
2人の娘とお妃様はとてもとても悲しみました。
でも、1番悲しかったのは王様でした。
王様は家族と同じくらい、国民が大好きでした。
国民のためならと、身を粉にして働いていました。
なので国民のために働けないことが酷く悲しかったのです。
2人の娘とお妃様は王様を必死に励まして、元気つけようとしました。
ですが、王様はみるみるうちに弱っていきお医者さんから冬を越すのは無理だと言われてしまいました。
そこで王様は次の王様を2人の娘の中から決めると言いました。
しかし、長女は言いました。
「私は何がなんでもやりたくない。お父様みたいに国民と仲良くなれる自信も勇気もないから」
それに続いて次女は言いました。
「私はやってみたい!お父様みたいにみんなを引っ張っていく大きな存在に憧れてたから!」
王様は悩みました。
どっちを王の座にするのがいいのか、どちらがふさわしいのか。
三日三晩、闘病を続けながらついに王様は答えを出します。
「次の王様はお前だ。にう」
それを聞いた長女___にうは言いました。
「絶対に嫌だって言ったよね、なんでてんにしないの?」
「てんはまだまだ子供だ。それに比べてお前はもう大人と同じように働くことが出来る年齢だろう?」
「そんなの理由になってない」
「これはお父さんからのお願いだ。次の王様はお前が相応しいんだ」
真っ直ぐ真剣な眼差しで王様は話します。
その想いが伝わったのか、にうはしばし考えた後、ゆっくりと頷いて王様になることを承諾しました。
それを見て満足したのかゆるりと微笑みました。
それがにうと王様の最後の会話でした。
それから次の王様になったにうの毎日は忙しい、という言葉では収まりきらないほど大変なものでした。
王様になれなかったてんはある程度成長した後、国を出てお妃様の国で王様となりました。
とても忙しい日々を送る2人でしたが、連絡を取るのを欠かさず、お互いどんなことがあったのか報告し合っていました。
めでたし、めでたし
_______________________
王様になれない王様、連載START
コメント
7件
はわ!?楽しみぃ! 私出るの?!ᐠ( ᐛ )ᐟヤッタアアアアアアアアア どうなるんだ… 王様にう…ふふ
楽しみイイイイアイアイイイイ
くっそきになるたのしみいいいいいい にう様〜(ノ*_ _)ノハハ―