前編は「朝編」です
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昼は食べたくないが食べなければならない。朝は脳の働きを良くするためや、倒れないように食べていたが昼になれば食べなくても倒れたりはしない。けども食べなければ周りと違うと思われるから食べなければならない。味が薄い塩は沢山入れた、ものすごい吐き気、アレルギーや嫌いなものは無い、でも何故かそう感じてしまう。理由も分からないでも、食べ続けないといけない。それくらい周りと違うと言うのが嫌なのだから。
昼食後は長めの昼休み。この中学校は他の中学校と違い昼休みが20分もある。休み時間は学校で一番ひどい時間帯だ。きっとぼくだけがそう感じている訳では無い。今日もいじめっ子五人が女子一人を廊下の隅に追い詰め蹴ったり殴ったり教師への不満を無罪な彼女にぶつけている。もちろん止める人はいない。誰も止めようとしない。廊下を過ぎ行く生徒の中に見た人がいたとしても助けはしない、先生を呼びにすら行かない。皆面倒なことには巻き込まれたくないからだ。その上教師に伝えたとしても教師は何もしないだろう。なぜなら前にそのようなことがあったからだ。過去に被害者が自分で教師に訴えたことがあった。教師はその加害者達に注意をしたが加害者達はその注意を無視した。あ逆の果て被害者へのいじめをさらに強めたらしい。だが同級生の一部から聞いた話によると被害者の生徒が教師にもう一度訴えたが、教師は「わかった」と後回しにし結局は無かったことにしたらしい。この事は生徒の間で知らない人はいないだろうと言うくらいの実話だ。だからいじめられたとしても言えないのだ。廊下から聞こえてくる「ごめんなさい」「すいません」「許して」
聞いているだけで痛い声、泣き声、殴る音、細い叫び声、聞いているだけで気分が悪くなる音なのに
みんな水を飲むように聞き流す。ぼくもそうだ。ただ単にこの時間いつ終わるのか、早く終わらないかなと考える。酷いがこれが普通な反応だ。ぼくの生活は毎日こう繰り返されている。
…「チャイムがなるまで寝よ」
続きは「午後編」で
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