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高専の奥深く、呪術界を牛耳る「総監部」の重鎮たちが集まる暗い広間。
彼らは激昂していた。
「夏油傑を蘇生させただと!? 五条悟、貴様ついに狂ったか!」
「さらに正体不明の化け物を引き入れ……これは反逆だ! 死罪に処す!」
衝立の向こうから響く老いた声。だが、その声は突如として震えだした。
広間の温度が、一瞬で氷点下まで下がったからだ。
「……死罪? 誰が誰をだ?」
扉が音もなく消滅し、リムルを先頭に、五条、夏油、そして呆れた顔の家入が入室してくる。
「っ、不届き者が! 警護を――」
「無駄だ。お前らの『警護』なら、外で俺の部下が全員眠らせたよ」
リムルが冷たく言い放つ。その背後には、影から現れたディアブロが、獲物を定めるような目で老人たちを見据えていた。
「五条! 貴様、この者たちをどうするつもりだ!」
「どうするもこうするも……」
五条が目隠しを外し、冷徹な『六眼』で老人たちを射抜く。
「僕ら、もう我慢するのやめたんだよね。ね、傑?」
「あぁ。君たちの『腐ったルール』には、もう飽き飽きしていたところだ」
夏油が呪力を練り、広間全体を威圧する。
「な、ならば力ずくで――」
上層部が呪法を発動しようとした瞬間、リムルが一歩前に出た。
「……悪いけど、あんたたちの『権力』も『呪術』も、俺の世界じゃ紙クズ以下だ。ラファエルさん、こいつらの罪状、全部読み上げてくれ」
『解。過去10年における、私利私欲のための学徒の使い捨て、情報の隠蔽、計427件を確認。……執行しますか?』
「ああ。死なせるのは生ぬるいな。――『心壊無尽(しんかいむじん)』」
リムルが指を鳴らす。
それは、死を与えるのではなく「今まで自分が踏みにじってきた他人の苦痛」を、精神の中で永遠に繰り返させる魔王の刑罰。
「ギャァァァァァッ!!」
老人たちが次々と発狂し、その場に崩れ落ちる。
「……一掃だね。これで少しは、この業界も風通しが良くなるかな」
五条が清々しそうに伸びをする。
「これで仕事が減るなら、私は文句ないよ」
家入が新しい煙草に火をつけた。
呪術界を縛っていた古い鎖は、リムルの圧倒的な力によって、跡形もなく砕け散った。