私はすぐに言葉が出ずに、呆然と立ちすくむしか出来なかった。
「どうして……?」
私の問いにウィリアムは昔の話を話し始めた。
「我が国の王は危険な思想の持主です。ご自分の名を残したいがために世界統治しようとしている。その為に用意周到にその機会を窺っています」
聞かされた話に驚愕した。これまではずっとセインテニアとアゼベの戦争のきっかけを作っていたのはアゼベだと聞かされていた。辺境伯妻の暗殺など数々の挑発を受けた結果、守るために戦うことを選んだ、と。
セインテニア国は被害者。国民にもその感情は根付いていて、アゼベ国に嫌悪感を抱いている人が多いのも事実だ。
それがもし、仕組まれていたものだとしたら?
考えを巡らせて、行きついた答えに不快感を覚え、眉をひそめるとウ******************
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