「んっ!はぁ……しょうた…っ!!」
阿部の手が自身を握り込み、余裕なくその手を上下させる。
机に向かい、目は閉じたまま、ライブや楽屋で焼き付けた真っ白く程よく引き締まった渡辺の肉体を思い描きながら、時折見せる愛しい姿をクローズアップして思い返す…。
好物のグミを口に含み、モグモグと食べている可愛い姿。
少しだけ背の高い自分を見上げる時の上目遣い。
すぐ拗ねて尖らせる口元、眠っている時の無防備な寝顔…。
そのどれもが愛おしくて、可愛くて、阿部にとって渡辺は愛らしさの具現化でしかなかった。
アイドルという立場を自覚して、可愛らしく振る舞うことにこなれてしまった自分とは違って、どこか、天然を感じさせる、渡辺の素の可愛らしさはきっと生来のものだ。
笑ったり怒ったり、ありのままの感情を素直に表現する渡辺の、面白いくらいにくるくる変わる表情は、今や彼を観察する阿部の目に、遠慮や計算などとはまったく無縁なものに見えた。
『阿部ちゃん、気持ちいいの?』
潤んだ瞳で自分を見る翔太を妄想する。
頭の中の渡辺は可愛く、でも、ちょっぴり妖艶で、阿部を悪戯に翻弄する。
『阿部ちゃん、すき、だいすき』
渡辺は、阿部の胸に包まれて、頭をぐりぐりと押し付けながら、何度も阿部を好きと言った。
『ねぇ、シよ?』
阿部は、人差し指の先端で、自らの鈴口を捏ねる。
既に先走りでぬるりとしているそこを擦ると、敏感に直接、阿部の性感を刺激した。
無意識に腰が動く。
愛おしい渡辺の姿をあっさりと生まれたままの姿に剥いて、自分のそれを渡辺のもののように愛撫する。リズミカルに上下する動きが次第に早まり、指の先に力が籠る。
苦しく張り詰めたそこは、極限まで膨らむと、背筋から駆け上ってくるような切迫感を阿部にもたらした。
「ねぇ、イく…。翔太、ナカに、イイ?」
グズグズの快感で蕩けた渡辺が頷く。
『阿部ちゃん、思いっきり、イッて?』
「アアッ!!……あっ……んっ……」
抜き取ったティッシュの中に、阿部の欲が勢いよく迸り、手の中で先端がピクピクと何度も揺れた。一頻り出し切ってしまうと、さっきまで血管が浮き出るほど主張していた場所が、少しずつ平静さを取り戻していく。
後に残る虚しさと心の苦み。
目の前のテキストとノートに上半身を預け、阿部はそっと目を閉じる。瞼の裏にはまだ荒く息を繰り返す渡辺の痴態が見える。
狂おしいほどの慕情が、今、阿部の胸を支配していた。
コメント
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あら、こちらでは💚の1人遊び☺️
どエロい