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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
番外編18『みんなで勉強?』
平日のある日。学校から帰ってきた二郎君が
怒られていた。
『おい。二郎。これはなんだ。』
『……テストのプリント。』
『そんなもん分かってんだよ。この点数はなんだ。』
リビングで正座させられてる二郎君。そして
鬼の形相で怒りを顕にしている一郎君。
『どれどれ……はっ。流石低脳。0点なんて滅多に取れないよ。』
『う、うるせぇ!俺は運動出来るし勉強出来なくたって……。』
『二郎。』
『ハイ……。』
『まぁまぁ、一郎君。そんなに怒らないであげて。』
仕事から帰ってきた麻里衣さんに宥められる。
『麻里衣さん…。』
『二郎君。良ければ勉強教えようか。』
『麻里衣…いいのか?』
『えぇ。仕事も終わったし。』
『でも、麻里姉大学の課題とか…』
『合間にやるから大丈夫😎』
『流石です…。 』
『お嬢様。それなら百合菜様にも教えてあげてください。』
『百合菜にも?』
バサッ。
私は百合菜様のテストを広げる。
『あー!蘭ー!隠しといてって言ったのに!』
『この間のテストの用紙?』
『え、っと、お姉ちゃん…?』
『……何、この点数。』
『:( ;´꒳`;):』
『全部赤点じゃないの!』
『ひぇー!だから隠しといたのにー!』
『隠してたら余計怒るわよ。』
『ハイ…… 』
『二郎君だけなら優しく教えたかったけど…仕方ないわね。』
私はメガネをかける。
ばしぃっ!
鞭を用意して床に叩きつける。
『スパルタで行くわ。』
『なんか変なスイッチ入ったな、麻里衣。』
『あははっ。面白そうだからみんなで見学しよっか。』
『でも、麻里衣さん高校の勉強教えられるんですか?もう2年以上前ですよね?』
『安心してください入間さん。お姉ちゃんは中学、高校とテストはいつも1位でしたから。』
『秀才…ってことっすか?』
『流石というか…ここまで来ると恐ろしいな。』
『二郎君。百合菜。座りなさい。』
と、言うわけで…。
現役の教師、盧笙先生と私で2人に勉強を教えることに。
『二郎君は苦手な教科あるか?』
『1番は数学だな…。』
『ほんなら数学教師の腕の見せ所や。 』
『ろしょー張り切ってるな。』
『悩める生徒はほっとけねぇからな。あいつな。』
『まず二次関数っていうのはな……。』
『うん……。』
『二郎の奴大丈夫か…?』
『盧笙さんもいるし大丈夫だろ。というかそれより…。』
『百合菜、ここの問いは化学式を用いて解かないといつまで経っても正解が出ないわよ。 』
『うぅ、科学は苦手なんだよね…』
『食物学で実験とかしたりするのよね?化学はある程度知ってた方がいいわよ。』
『それはそうなんだけど〜。』
『まずはさっき教えたとおりにここ、解いてみて。』
『うん。』
数分後
『だーか〜らここの化学式はこう!にあみすもったいなぃ!』
『。°(°`ω´ °)°。』
『化学が苦手な上に数学もダメなんてもう本末転倒だわ。化学より先に数学を教えましょう。
参考書広げて。』
『( ´•̥ ·̭ •̥` )…グス』
(厳し〜……。)
『ま、麻里衣。百合菜が泣いてるからそれぐらいに…。』
『帝統君は黙ってなさい。』
『ハイ…』
『大学を卒業する為には単位と卒業の論文その他諸々の出席日数も見られるわ。出席日数は大丈夫だけど、単位は必須よ。』
『わ、分かってる…。』
ポンッ。
百合菜の頭を撫でる。
『大丈夫。百合菜は出来る子なんだから。一緒に頑張って卒業しましょう?』
『お姉ちゃん…うん!』
『飴と鞭やな…流石やわ。』
『いいなぁ〜僕も教えてもらいたい〜。』
一方
『何度言えばわかるんや!ここの底辺の長さが決まってんならここも分かるやろ!』
『˚‧º·(˚>ᯅ<)‧º·˚』
『やり直しや!もっかい教えるからちゃんと聞いとき!』
『ろしょーは熱血やからな…優しさってもんを知らん。』
『ろ、盧笙さん。飴と鞭ですよ。』
『麻里衣ちゃん…。』
『二郎君。今度は私が教えてあげる。盧笙さん、百合菜を頼めますか?』
『大丈夫なん?二郎君中々手強いで。』
『失礼だろ。』
『大丈夫です!頑張ります。』
(二郎の癖に麻里姉に勉強教えて貰ってるなんて許せない…そうだ!)
『二郎君、まってて、私の高校の時の参考書持ってくるから。』
数分後――
『お待たせ二郎く――。え?』
そこにはキラキラした顔で三郎君が座っていた。
『麻里姉!僕にも教えてください!』
『三郎君にも?三郎君は頭がいいはずだけど……』
『お願いします!麻里姉と勉強したいんです!』
『おい三郎。俺と麻里衣が勉強してるの嫌だからって嫉妬か?』
『黙れ、低能が。麻里姉の貴重な時間を潰してるのはお前だろ。』
『あぁ!?』
『三郎君。』
『は、はい。』
『確か、三郎君は人の感情を読み取るのが苦手だから国語が苦手って前に聞いてたけど…。国語を教えればいいのかしら。』
『は、はい!助かります!』
(三郎のやつ上手くやったな……それなら俺も……。)
『少し席を外してる間に随分楽しそうですね。』
『蘭…なんか三郎君に教えだしたらみんなも教えてって…』
(お嬢様が誰か一人を教えてるなんて嫌なんでしょうね、皆さん。分かりやすいです。)
『お嬢様に勉強教えてもらってるなんてずるいー!』
『僕もお姉様に教わりたい!』
『私もー!』
『おい、千歳、千代、千和。お嬢様の邪魔するなよ。勉強なら俺が……』
『千鶴兄アホでバカだから中学の問題分からないんじゃない?』
『(╬´^ω^)』
『それなら蘭兄に教えてもらった方がいいよ!頭良いし!』
『お前ら兄に向かってその態度……。ぶっ飛ばしてやる!』
『『『きゃ〜』』』
がしっ!
『わっ!ちょ、3人とも!』
『お姉様助けて〜千鶴兄がいじめるー! 』
『お前ら……。』
3人がお嬢様に抱き着く。
『3人とも。』
『はい!』
『あっち行ってなさい。』
『お嬢様……怒りましたか?』
『怒ってないわ。でも今はみんなに教えてるから、流石の私でも高校と中学の問題同時には教えられないわ。だから3人にはまた後で教えてあげる。だから遊んできなさい。』
『お姉様…はい!』
3人は喜んで外に出ていく。
(単純。)
『麻里姉、ここの作者の心情を書けって…』
『あぁ、ここは……。』
ギュッ。
『…乱数さん。邪魔しないでくれませんか。』
『えー?邪魔なんてしてないよ?抱きついただけだもん。』
『はぁ…まぁいいです。ここの作者の心情って言うのは、自分の感じたことを書けばいいの。三郎君がこれを読んでどう感じたか。作者がどう思ったのかを自分で考えて書いてみて。』
『僕の思ったこと、ですか?』
『えぇ。国語は想像力が大事なの。数学とか理科みたいに答えが決まってないから難しいけど、国語は唯一自分で答えが作れるものなの。だから私は国語が一番好き。』
『麻里姉…。僕頑張ります!』
(三郎君火がついたみたい。)
『あの、麻里衣さん。俺にも教えてください。』
『一郎君!どこが分からない?』
『あの、俺、中学も高校もまともに通ったことなくて、その…。ほとんど覚えてないって言うか……。』
(そう。俺はイケブクロで知らないやつが居ないほどの不良だった。こんな話したら麻里衣さん俺の事……。)
『一郎君の過去の話は聞いたことあるわ。でもそれだけで嫌いになったりしない。』
『えっ。』
『私は今の一郎くんが好きだから。 』
『っ…!』
『!?』みんな
『…あ、ちが、いまのはその、今の好きは友達…?大切な人って意味の好きで……』
『あ、は、はい分かってます、』
(あっぶねぇ…この人ほんと無防備にそういうことサラッと……。)
グイッ。
『さ、左馬刻さん…あの…』
『俺様の前で一郎に告白みてぇなことしてんじゃねぇよ。』
左馬刻さんにほっぺをつままれる。
『そ、そんなこと……』
『言い訳するならその口塞いでやろうか?』
『っ、ま、待ってくださ――』
げしっ。
『ってぇ!』
『これだから野蛮なヤクザは…。麻里衣さん。大丈夫ですか?』
『幻太郎さん…あの今何を?』
『足蹴りです。それより大丈夫ですか?怖かったですね。小生がなでなでしてあげます。』
『だ、大丈夫です…。』
『幻太郎ずるい!僕もまりぃちゃんになでなでしたいー!』
と、乱数さんが私に抱きつく。
『わっ!』
バランスを崩した私は床に倒れそうになる。
と、その時――
ドサッ!
『ったた…。』
『さ、簓さん…?』
床に簓さんが倒れ込み、私を支えてくれる。
『怪我してへんか?』
『は、はい。』
『良かった…。』
『っ…。す、すみませんすぐ離れます。』
『……俺はこのままでもええけど?』
『え。』
グイッ。簓さんは身を起こし私の腰に手を添えた。
『みんな見てる前でイチャイチャするなんて、背徳感やわ。』
チュッ。
私の手にキスをする。
『この、簓ぁー!!』
左馬刻さんが簓さんの胸ぐらを掴む。
((あの、勉強は……??))
数日後――
『二郎逃げるな!テスト見せろ!』
『逃げるってことは結果が残念だったんだな。バカにしてやるから見せろよ。』
『着いてくるなよ兄ちゃん!』
家の中を3人が走り回る。
『二郎君テストダメやったんか。』
『そうみたいです……。あ、百合菜。貴方はテストどうだったの?』
『……(;・ ̫ ・)』
『……見せなさい?』
『や、やだ…』
『そう。分かったわ。』
私は立ち上がり百合菜を見つめる。
『無理矢理見るから。』
『っ、やだー!(ちいかわ)』
『待ちなさい百合菜ー!』
百合菜を追い掛けて家の中を走る。
『騒がしいなぁ…。』
『まぁ仲がぇぇ証拠やな。』
めでたしめでたし♡♡
コメント
1件
わあ、勉強会のお話なんですね!麻里衣さんのスパルタっぷりと飴と鞭の使い分けが絶妙で、思わず笑っちゃいました🤭 一郎くんへの「今のあなたが好き」発言にはドキッとしましたが、すぐに左馬刻さんが嫉妬するところもツボです。みんなでワイワイ勉強する姿が微笑ましくて、ほっこりしました🌷