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俺はベルゼブブ。えーと、ムグムグ、あ、そうだ、地獄の7大君主の1人で、暴食のベルゼブブって言われてる。兄弟達はみんなベールって呼ぶけどな。あぁ、悪魔7兄弟の六男で、ベルフェとは双子だ。兄弟のことは好きだぞ。だが、ベルフェは双子だからな。誰よりも大事な弟だ。それから、食べることと筋トレが好きだ。1日のうち8割は何か食べてるな。筋トレは最近慣れが出てきた。アスモ達に頼んで、ちょっと負荷を増やすか…。


で、此処、何処だ? なんか、寒いな。


「ぐぅぅぅるぅぅぅぐぅぁぁるるるぎゅー」


うぅ、腹が減った。ん? 肉だ。いっぱい在る。食べよう。ウムムグ、美味いな。だが全部凍ってて、硬めだな。焼いたらもっと美味そうだ。足りない。足りない。もっと、もっと食いたい。ガリボリッ。ムグムグ、ガリ、バキボキ。ん。なんか、明るくなったぞ。



「あぁぁぁぁぁぁ!!!! 貴方、何をしてくれてるんですか!!! 冷凍庫が粉々だ!! しかも、中身が空じゃないか! あぁ!今週分のお肉が全て入っていたのに…!! どうしてくれるんです?! そもそも、貴方誰ですか!! 何処からきたんです?!」


ん?此処は冷凍庫だったのか。どうりで寒いと思った。ところで、こいつ、誰だ? よく喋るな。こんなに早口で怒ったら疲れそうだ。


「貴方、聞いてます?! 人の話はしっかり聞けと習うでしょう?! 何処からきたのかと聞いているんです! それから、貴方が食べてしまった冷凍庫と、肉はどうなさるおつもりですか?! もちろん、責任を取っていただけるんですよね??」



元気だな。ムグモグ。だが、こいつのいうこともわかる。なぜ俺は此処にいるんだ?


「俺はベルゼブブだ。気がついたら此処にいた。」



「はぁ?! 気がついたら此処にいた、ですって?! ジェイドじゃあるまいし、気がついたら冷凍庫の中なんて、あるわけないでしょう!」


だが、嘘じゃないしな。もう少し説明するか。


「魔界…悪魔……ですか。ないとは思いますが……冥府があるくらいですから、絶対にないとも言い切れませんし……。取り敢えずは信じますよ。」


信じて貰えたみたいだ。よかった。


「でも、貴方が壊した冷凍庫と食べてしまった肉の話がまだですよ。この際、貴方の素性はどうでもいいんです。話を聞く限り、貴方はお金を所持していないようですし…きっちり働いて返して貰いますからね!!」


まぁ、俺が食べたんだし、仕方ないか。遅くなりそうだな。ルシファーに連絡しないと。

……………。

D.D.D.が圏外だ。一瞬家に帰るか?

……………。

転移魔法も使えない。困った。



「此処は、何処なんだ」

聞こうと思って忘れてた。1番に聞くべきだったな。


「此処は、由緒正しき魔法師養成学校ナイトレイブンカレッジ、通称NRCですよ。あなた、そんなことも知らないんですか? 海出身の僕でさえ知っているのに! はぁ、本当に貴方は変な人ですね。まるで別の世界から来たようだ…。」


別の世界…。

本当に僕が異世界へ?!

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