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リフレッシュ用に書いたハロウィン用の至って健全ではないコメディクソ雑短編フライギです。10月31日に出せなかった事を懺悔させて下さい。雑です。許せ。
※このノベルはボーイズラブです。
戦争賛美、政治的意図等の不在、また、実在する人物、団体、事件等には一切の関係が無い事をご了承下さい。
ハロウィン。それは2000年程前にアイルランドに住んでいた古代ケルトの人々が始めた祭礼、「サウィン」が起源とされる、十月の一大イベント。因みにハロウィンの語源は、後になってキリスト教と融合して、「諸聖人の日」と言われるキリスト教の大事な節句の前夜祭と結びつき、やがて短縮され「Halloween」と呼ばれる様に…まあ要するに、ハロウィンとは意外と神聖な行事なのである。軽トラックを引っくり返す行事では無い。
そして、そんな神聖な行事を愉しむべく、とある計画を実行しようとする”紳士”が居た。
「ふふふ…これなら行ける筈…絶対…」
もうかなり肌寒い10月末、アンティーク物の家具に囲まれた密室で不穏な独り言を呟く青年、イギリス。
ハロウィンを楽しみにしてやって来た幽霊もドン引きして帰って行きそうな形相をしながら、彼はとある計画を進めていた。
その名も”ハロウィン襲撃大作戦”。
ネーミングセンスが悉く終わっている事は一旦置いておこう。これはかなり大胆で大掛かりな作戦なのだ。
説明しよう!!イギリスには恋人が居る!!その名もフランス!!犬猿の仲として有名だった二人が突如付き合い始めたのを見て、日本が「欧州の恋事は複雑怪奇」とかいう平沼騏一郎みたいな言葉を残して失神したのは有名な話だ!!
普段はツンデレでドSでカスなイギリスだが、ベットの中では意外にもフランスにあんあん鳴かされている!!まるで子猫の様に!!そう、そこだ。そこが問題なのだ。前述した通り、イギリスは基本的にツンデレでドSでカスだ。おまけにプライドも高い。そんなプライドの高さ故、彼は自分がフランスに一方的に抱かれている現状をとても嫌がっていた!!彼も一応男である。フランスを気持ち良くしたいし、赤面して恥じらう彼を見れば、日頃ずっと抱かれている時に溜まった溜飲も下がるという事だろう。
作戦の内容はこうだ。まず私がアイツの部屋に押し掛ける。それでお菓子を強請る。彼奴はハロウィンなんて無関係でーすなんて面しやがりながら、意外とそういう行事類にマメだ。お菓子もきっと嫌々くれるに違い無い。そしたら私が彼奴に乗り上げて、「おやおや、私は別に、”お菓子をくれたら悪戯しない”なんて一言も言っていませんよ♡」と意味不明な言い掛かりを付けて彼奴の上に乗り上げる。それからはもうズッコンバッコンだ。真っ赤になりながら私に乗っかられてあんあん言うカエル野郎。想像しただけでも涙が出そうだ。ふふ、カメラでも持って行こうかしら。
澄ました顔でそんな凶悪な事を考えながら、イギリスは着々と準備を進めた。隣国でもありハロウィン発祥の地でもあるアイルランドがこの計画を聞いたら、きっと怒り狂う事だろう。
─何分か後。
イギリスは男らしい立ち姿で、フランスの部屋の前に立っていた。イギリスの家からフランスの家は然程遠く無い。流石に彼奴が一緒に住もうとか提案して来た時は、足の小指の骨全部折ってやろうかと思ったが。
例の形相を何時もの凛とした紳士の顔に切り替え、颯爽と扉を開ける。案の定、そこにはアホ面こいて絵を描いているフランスの姿があった。どうやら花の様な何かの絵を描いているみたいだ。やはり彼奴の美的センスは甚だ分かりかねる、とイギリスは思った。
「トリック・オア・トリート、フランス。お菓子をくれないと悪戯してしまいますよ。」
「うわ、誰かと思ったらイギリスじゃないか。」
「うわとは失礼な。この私が態々、219ヤードも離れた貴方の家にお菓子をせびりに来てやったのですよ。もっと感謝なさい。」
「ヤードポンド法そろそろ辞めて?分かり辛いからさぁ。後200メートルって言う程遠いの?」
「蛙の分際でつべこべ五月蠅いですねぇ。ほら、早くお菓子をよこしなさい。」
「んー…あ!イギリスが可愛くおねだりしてくれたら、あげようかなぁ。」
「うげ」
そう、イギリスは忘れていた。このフランスという男、かなり頭が良い、という事を。というか、変に悪知恵が働く。イギリスの大作戦を実行するには、まず段階としてお菓子を貰う必要がある。が、このお菓子を貰うステップを踏むには、フランスに媚びて猫撫で声でおねだりをしないといけない。彼のプライドがそれを許すかどうか……
「…ふ、フランスさん、お菓子くれなきゃ、イギリスが悪戯しちゃうぞ?」
言った。言ってしまった。もう後戻りは出来ない。上目遣いをしながらイギリスは、目の前のトリコロール男に向けて心の中で呪詛を放った。
フランスは、お菓子片手に大層満足げに言う。
「ん、上出来♡」
…な、なんだコイツ!!!物凄いムカつく!!!いま首の下に添えて小顔ポーズしてる手でぶん殴ってやろうか!!しかもお菓子!!蒲○さん太郎!!この前日本さんにお勧めされたコンビニエンスストアで0.076ポンド(16円くらい)で買える奴!!日の沈まない国舐めてんのか!!!今は沈むけど!!
イギリスは我を忘れて怒り狂った後、流石とでも言うのか、持ち前の紳士マインドでなんとか思考を持ち直した。
危ない危ない。本題を忘れる所だった。今直ぐにクサイ台詞吐いてコイツに乗り上げて…「ねぇ、僕もお菓子欲しいんだけど。」
フランスが一等甘い声で囁く。
「まさか無い訳?悲しいなぁ。」
「ままま、待って、ある、有りますからっ!!」
「嘘つき。」
だ、誰が嘘つきですか、本当に、持ってますし
「ね、お菓子無いなら」
こ、ち、近付くんじゃない!
「僕が悪戯しても良いんだよね♡」
あ、あ、あ、駄目、近付くな、そこは触るんじゃ
あ♡
10月31日。
またしても、イギリスは大敗北を喫した。
おしまい
#カントリーヒューマンズBL
ティファール
203
#フライギ
#かんとりーひゅーまんず
おにぎり🍙
3,324