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6人集まった、だから残りの6人はお前らが決めろという雨樹からのお達しがあった。俺には検討が着いていた。そう、「夏幽霊」だ。俺は夏幽霊の出る、夏優町に来ていた。ここに夜、夏幽霊が出てくるようだ。そして夜0時。夏幽霊の出る時間になった。夏に出る幽霊だから夏幽霊って安直すぎるだろ。と思いながら。住宅街を俺はさ迷っていると。突如、ペチャペチャとした音が近づいてくる。どうやら夏幽霊が現れたようだ。
ーペチャペチャー
ーペチャペチャー
ーペチャペチャー
ーペチャッ……ー
音が止んだ?そして目の前に充血した目が俺の目と合う。どうやらこいつが夏幽霊で間違いないようだ。それを確認してから俺は夏幽霊を引き剥がし、後ろへ飛ぶ。どうやら驚いているようだ。夏幽霊…触られたことがないのか?一応確認してみよう
「お前が噂の夏幽霊?」
返事は無い。質問を繰り返してみよう。
「喋れんの?」
返事待ない。まいった、これでは連れて行けないではないか。
「まいったな、これじゃぁ連れてけねぇや…」
とわざとらしく言ってみると。夏幽霊の口元が動いたように見えた。何やら何か言いたげだ。「あ?」と言うとまた何かを言っている。連れて行って…と聞こえるような気がした。
「連れてって欲しいのか?」
と言うと、コクりと顔をうなずけた。どうやら意思疎通はできるようだ。しかし、俺は幽霊の過程吹っ飛ばした邪神だ、流石に幽霊の気持ちは分からない。一応説明しておくか
「…幽霊の過程吹っ飛ばした俺には幽霊の気持ちなんざわからんが…知りたくもないが」
と続けて俺は、こいつの気持ちを
「お前のは知りたいと思ったよ、夏」
とこいつの本名が見えたので言ってみた。すると…ありがとう…と言いたげな口元の動きを見た。どうやらこいつはそんなに悪い幽霊ではないようだ。なのになんでこいつはこんな町で騒がれているのだ。やはり分からない。
いっちょ話の家庭諸共すっ飛ばして、こいつを仲間にしてしまおう。そう考えた時にはもう口は動いていた。
「なぁ、夏」
と言うと、頑張って全て聞こえるようにしたいのか。今度こそ
「ナ…ニ…」
と聞こえた。そしてこいつこそは仲間に入れたいという思いが強くなり。
「仲間に迎えてやる」
と言った時にはもう俺は契約の準備は出来ていた。なので俺は全ての過程をすっ飛ばし
「神として生を受けよ名を「夏」」
と言っていた。そして夏はどこか嬉しそうに、光に包まれていた。夏はボロボロだった服も髪も、全て生前の姿であろう服装や髪型に戻っていた。…男だったのかこいつ…とか思いながらも、もう契約してしまったので仕方が無い。
「よろしくな、夏」
「はい」
「俺の名前はレグ!」
と自己紹介を済ませた。こいつは以外に敬語らしい。俺の自己紹介の後に「レグさん!よろしくお願いします!」と言えるほどだ。アイツらとは変わった存在が邪神入りしてしまった。
「さーて、帰ろうか」
邪神の館へ