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僕らはまだ死にたくない!!
第16話.僕の████と一緒に_.
▼START▼
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⚯˶目線
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何をして遊ぼうか。
最近西が構ってくれないから遊び飽きた。
1人でできるものは殆どやり尽くした。
間違い探しや読書。お絵描きなど。
外には出たくない。
外に出たっていい事なんて1つも無いし…。
それに__
『ガチャ』
🫖𓈒𓏸「どぉ?ちょーしは。」
⚯˶「…暇。暇過ぎてタヒぬ。」
🫖𓈒𓏸「そぉ?…まぁやる事ないもんね。」
⚯˶「暇暇暇暇暇暇ぁ!!」
🫖𓈒𓏸「ん〜…じゃあ皆と遊んでなよ。」
そう言ってニコニコと笑う西。
正直に言ってウザい。
⚯˶「…。」
あの子達が遊んでくれる訳が無い。
急に誘拐されたと思ったら変な計画に
参加することになり
目の前で人がタヒんだりする。
もし自分が向こうの立場なら可笑しくなる。
🫖𓈒𓏸「…対象と仲良くなるのもいいんじゃない?」
⚯˶「…タヒね。ク○ソやろう。」
🫖𓈒𓏸「わ〜ひどーい笑」
…対象と仲良く。
簡単に言いやがって。
やっぱり此奴にこんな事___
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🎐🫧目線
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西くんは少し準備があるらしい。
ただ……
“敵”
を自分の陣地に1人にするのはどうかと思う。
🎐🫧(情報抜き放題じゃん…。)
全く昔から変わらないなぁ…。
なんて思いながら部屋を見て回る。
怪しげな薬。
怪しげな瓶に入る何か。
沢山の分厚い本が綺麗に並んでいる。
きっと私には読めないだろう。
ポコポコと上に上がる空気。
とても大きな水槽のような箱…?
中に入っている液体は炭酸水の様だ。
その中に浮かぶ見覚えのある顔。
そしてもう1人。
その人は見た事が無い。
🎐🫧「…。っ…“あの時”の人か……。」
何となく心当たりが出来た。
🎐🫧(何だか悪い事をしたなぁ……。)
そう思っても、もう遅い。
起きた後の事なんて。
🫖𓈒𓏸「…考え事?」
🎐🫧「…気配消して来るの辞めて。」
心臓が止まる。
そう目で訴える。
🫖𓈒𓏸「ごめんごめん笑」
なんて、思ってもいない癖に。
少し不安そうに笑う顔は何だか安心する。
🎐🫧「思ってないでしょ?」
そう言って顔を覗き込む。
すると少し驚いた様な顔をする。
🎐🫧(知ってるよ。君がそんな顔をするの。)
🫖𓈒𓏸「…準備。もう少しだから。」
そっと話題を逸らす君。
🎐🫧(あぁ。もう私では居なくなるのか。)
嫌でもそんな事が頭に浮かぶ。
それでも時間は待ってはくれない。
止まってはくれない。
まるで、
自分で着いてきて
と言うように。
私の役目は時間稼ぎ。
私を戻す為の。
その役目を果たせば消えるんだ。
なんでだろう。
少し…いや、とても悲しい気がする。
役目を終えた達成感は凄いのになぁ。
長くこの身体で動いていると
勝手に考えてしまう。
もっと居たかったなぁ。
なんて。
妄想もいい加減にしてよ。
私の████は何?
そう私は私に言い残す。
私の最後は私が決める。
絶対に貴方には決めさせないから。
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🫖𓈒𓏸目線
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きっと寿葉は難しい事を考えて居るのだろう。
🎐🫧「思ってないでしょ?」
なんて、感情を紛らわす為に
あえて
笑いながら言う。
その笑顔には
強い不安や悲しみが込められている。
最期くらい泣けないのだろうか。
まぁ。無理だね。寿葉には。
偽物になったとしても絶対に。
もっと自分の感情を表に出してよ。
こんな事。君には言ってあげない。
沢山我儘を聞いたんだ。
少しくらい意地悪したっていいでしょう?
君の事だ。どうせ……
どうせ僕の考えは言葉にしなくても伝わる。
小さな頃からいつでもお見通しだった。
僕が言わなくても君は分かってた。
だからあえて僕は言わない道を選んだ。
でもその選択を今此処で壊す。
僕の████は何だ?
君の想像もしなかった未来だ。
これから退屈の2文字なんて言わせないから。
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⚯˶目線
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西に送り出されてからと言うもの扉の前で
座り込んでいた。
仲良くなんて分からない。
🫖𓈒𓏸「対象の1人は今別室だから。」
そう言っていたから3人が部屋に居るらしい。
誰かと遊んぶだなんて久しぶりだ。
何時も西が遊んでくれていたから。
3人の年齢的に余り差は無い。
だからこそ怖い。
気が合わなかったら?
拒絶されたら?
そんな事が怖いんじゃない。
何よりも
気があったら。拒絶され無かったら。
認められるのが怖い。
関わって良かったなんて言われたくない。
関わって良かった。
そう言う人には大体いつも何かが起きる。
もういっそ……
誰とも関わりたくなんてない。
姉さん……僕はどうしたらいいの?
教えてください……。
僕の████と一緒に___