桃side
傷を見て、紫さんがまた俺を捨てちゃうと思ってお風呂に入りたくなかった。でも、すごく優しい目をしてるんだ。さっきのご飯だってとっても美味しかった。じいちゃんには体重制限もされていて、毎日決まった量しか食べれなかった。あんなのが毎日食えるのかぁ…。…いや、期待しちゃいけない。紫さんはいつか俺を…そんな事考えてたら、紫さんに「じゃあ、歩いてみなよ」って言われた。渋々歩いていると、紫さんに抱えられてた。待って待って!傷が!俺の醜い傷が!でも紫さんはなにも言わなかった。で、冗談ぽく言ってみたら、誤魔化されて紫ーくんでいいって言われた。いつか捨てられるのに、バカみたい。体も洗ってもらって服をきせてもらった。それなのに、紫ーくんは俺にベッドを貸してくれようとしたけど、なるべく俺に気遣わなくていいと思った。なんか、もう疲れた。今日はもう寝ちゃおう。おやすみ、紫ーくん。
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