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恋 の 戦 。

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恋 の 戦 。

48 - ラッキー

♥

213

2024年01月31日

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48




『 …昨日はっ、すいませんでした。』



「いや、よかったんだけど、」

「なんで帰ったの。」



なんて答えるのが正解なんだろう。

ホントのこと、言えばいいの。

でも言ったら、もう会えないかもしれない。



けど、




『 …手紙』

『 手紙が、沢山だったから、』



「あれ、か。」


先生は、少し安心した様子でそう言った。



「…ごめんな。」


『 何に、謝ってるんですか、?』

『 私に、?手紙を出しっ放しにしてたから?』


「まぁ、うん。」

『 …テキトーすぎですよ、』


「ごめん、あの手紙みて姫野どー思った、?」

『 …ズルい、自分が情けないって、』

「…そ、」





「もー会いたくない?オレに。」




『 …..です、』

「ん?」




『 会いたいです、!!』



「ふはっ、笑ならいーだろ。」

「姫野がズルくたって。」


『 …はい、笑』



そうだ。いいんだ。

たとえ、私がズルい人間でも。

だって、あの先生が許してくれたんだもん。

先生、ありがとうございます。





「もー秋だな。」

『 ですねー。』


私達がそんな話をするようになったのは、

青く澄んだ青空の下で⋯

いや、そんな屋根の下の日曜日だった。


「あ、終わり何時?」

『 今日は…9時、ですかね。』

「9時かぁ、」

『 今日は大丈夫です。先帰ってください』

「わりぃ。」


まじかー、先帰っちゃうのか。


そんなことを思っていたけど、先生は明日先生で私は仕事。

しょうがない事なの。


『 お疲れ様でしたー』

「〇〇ちゃん!」

『 はい?』

「今日の余り物さ、廃棄しちゃうから持って帰ってくれない?」

『 了解です。では明日』


手塚さんはそう言って私に売れ残ってしまった

月見バーガーを2つ、コーヒーを2つくれた。


『 …』

「姫野ー」


『 うわっ!生徒、?!』

「もう眠たくなったわ。笑」


『 帰ってないんですか、!』

「夜中にオンナの子を1人で歩かせないよ」

『 どーもです、笑』


私は照れ臭く笑ってから、2人で公園のベンチに座った。


「なにその紙袋。」

『 あー売れ残りです。廃棄されちゃうので』

「ふーん、」

『 …月見バーガー、食べませんか』

「月見バーガー ?」

『 …貰ったんです、よかったら。』

「ふふっ、さんきゅ。」



よかった、笑

そーいえば、私は一人暮らしなのに、なんで手塚さんは、2つくれたんだろう。


ラッキーだ。



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