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「…アゼリア…アゼリア・エリオス!」
名前を呼ばれてハッと我に返った。
「ここは…?」
「治癒室。君は、悪魔討伐戦争から帰ってきた直後、気絶して…。」
あぁ、思い出した。私はあの戦争の指揮官だ。大天使様の命令で、特別に私が指揮をとり、戦場に赴くことになったのだ。
「ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。」
私はそういって頭を下げる。記憶がまだ朦朧としている。
「大丈夫だよ。君も疲れてるんじゃない?少しは休んだ方がいいよ。」
「ありがとうございます…。」
確かに、気絶したのは初めてだ。戦争にはもう慣れたはずなのに…。
「あ、でもその前に。」
治癒の天使が言葉を濁らす。
「…大天使様より君にお呼び出しがあったんだ。例の、捕虜の悪魔のね。」
「あっ…!」
そうだ、私は連れて帰ってしまったのだ、あの悪魔を…。大天使様にどうやって説明しよう…?殺すことが出来ずに悪魔の命を救ったことがバレたら…。
少年は身震いした。
タダでは済まされない…。
「…分かりました。すぐに行きます。」