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文下手!設定崩壊等多々あり

それでも見てくださる方は、下へ!








「お〜い!霊夢ー!」

やる事を済ませた魔理沙は博麗神社にやって来た。魔理沙が博麗の巫女を呼ぶも、返答は返ってこない。

「んー?何してるんだ?アイツ」

そう言って魔理沙は博麗神社の中へ入っていく。襖を開けると、そこには山積みのお土産らしき高級なお菓子があった。

「えぇと?なになに……

“今回はありがとう、感謝してるわ”…」

「ほほう、そんでコレは?

“異変解決故御土産贈呈致”……」

お菓子に付いていた紙をとって魔理沙は読み上げた。そして気づいてしまった。いや、今更ながら魔理沙は実感してしまった。霊夢は天才なんだということに。いつもは修行なんか以ての外で、掃除すらやらないこともあった。でも、ここまで霊夢が皆に信頼され、頼られるのは紛れもない彼女の才能なのだった。でも、魔理沙は嫉妬なんてしなかった。羨む気持ちはあっても、決して彼女に対する負の感情は湧かなかった。

「…誰かいるのー?」

気だるそうだが、人を安心させる、聞き慣れた声を魔理沙は聞いた。

「おう!霊夢!何処行ってたんだ?」

「異変があったのよ、小さめだけど。」

「えぇ〜!?なら私も呼んでくれよぉ!」

「アンタが来たら余計面倒くさいのよ。」

「ナニー!?失礼なー!」

そう魔理沙は笑って言った。笑っていたが、彼女の本心には少しだけ淋しさがあった。まるで、彼女が自分から離れていくようで。それは、あの時と同じ感覚だから。

「…!この気配……。」

霊夢は何かの気配を感じたらしい。その気配を、魔理沙も感じた。歪で邪悪な気配。「異変だな!」

魔理沙の目は輝いている。

「はぁ……今帰ってきたのに……。」

一方、霊夢は心底面倒くさそうだった。

「なぁ!競走しようぜ!」

「…?どうやってするのよ?」

「異変の場所まで…競走するんだ!

早く着いた方が異変を解決できる!」

「…つまり、闘えるってこと?」

「あぁ!」

「…ふぅん、まぁ、たまにはいいわね。」

「よしじゃあ位置について……」



向かったのは紅魔館だった。その周辺から気配が漏れていることに、魔理沙は見事に勘づいたのだ。スピードは魔理沙の方が上だった。理由は魔法を使っているから。でも、霊夢は少し遅れているだけで、あまり大差はなかった。そういえば最近箒の改良をしていなかったな、と魔理沙は思う。家に帰ったら早速取り掛かろうと思っていた。順調なペースで異変の場所に近づいていた時、異変の場所から闇の弾丸が発弾された。魔理沙は避けきれず、その一撃を喰らってしまう。かすり傷程度で済んだものの、霊夢には先を越されてしまった。焦った彼女は、すぐさま体制を整え、先程よりも遥かに高い場所を飛ぶことにした。上から見るとよく分かるが、やはり霊夢は速い。修行なんかしなくてもあの速さ。感心しながら、魔理沙は霊夢を追いかけた。


「私の勝ちね。じゃあ、弾幕勝負できる

のは私、と!」

「くっそー!あと少しなのになぁ。」

「……勝ちは勝ちよ?」

「分かってるって!

言い出しっぺは私だからな。」

霊夢はその言葉を聞くと、空へ飛んで行った。…箒に乗らずに。異変の元凶は幻想郷では咲かないとされている花だった。この花は寿郎草と言われている。草花の知識を多少齧っていた魔理沙はそのことに気づいた。魔力のある草ほど面倒臭いものは無いと、魔理沙は思った。理由は単純明快で、魔力のある草(通称:魔草)は、決まった土地でしか咲かないのだ。勿論幻想郷にも魔草は存在している。だが、その魔草を他の場所に植えれば、その土地は呪われてしまう。魔草の魔力のタイプに適さないからだ。そして、人に感染する。触らなければ害は無いが、見た目も力も魅力的な魔草を見かければ触ってしまうのも無理はなかった。そして今回触ってしまったのが……霊夢の弾幕相手、パチュリー・ノーレッジだ。彼女は魔法使いで研究意欲が人の倍あるので、(これは魔理沙にも言えることだが)触ってしまうのは当然だった。魔草を触れば、魔草の魔力を扱えるようになる。……自我を無くしてしまうが。この魔草…寿郎草は、闇花なので、闇の魔法が使えるようになったのだ。強力な相手。それは霊夢にとっても同じなはずだった。だが、霊夢はものともせず、札でパチュリーの動きを封じ、夢想封印で完全に倒してしまった。ほんの一瞬の事だった。勝負後の霊夢は、月夜に照らされ、魔草と同じくらい魅力的だった。癖の無いサラサラの黒髪に、スラリと伸びる白い細い手足。そして……その才能。

「……恵まれてるな。」

初めて暗い表情をして、魔理沙は呟いた。


そしてその言葉は、月夜に溶け込んだ……

魔理沙が闇に堕ちた日

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