🖤side
💚「ほんとに指輪買ってもらっちゃった」
着けて帰ると言った阿部ちゃん。
何度も手をくるくると返しては眺めている。
喜び方が無邪気で可愛い。
🖤「喜んでくれて良かった」
💚「ありがとうね、めめ」
帰宅を待ち切れず、車の中で指輪をはめた手を重ねてキスをした。
💚「ところで、この石ってエメラルド?」
🖤「そうだよ」
真ん中で一粒輝く、鮮やかな緑色の宝石はエメラルド。
阿部ちゃんがどうしてエメラルド?と尋ねてくる。
待っていた質問だ。
これはお店の人の受け売りだけど、と前置きして
🖤「阿部ちゃんのメンカラなのもあるけど、エメラルドは愛の石って呼ばれているんだって。だから阿部ちゃんに贈りたくて」
と答える。
ちょうど赤信号になったので、隣を見ると阿部ちゃんは指輪を眺めたまま真っ赤になっていた。
帰宅して玄関のドアが閉まるなり、阿部ちゃんに抱きつかれる。
💚「めめ、今日本当に嬉しかった。俺も今度、めめに指輪買いたい。探しといてもいい?」
🖤「もちろん。楽しみにしてます」
目を輝かせながら話す愛しい人。
玄関でもう一度キス。
そう、まだ玄関。軽く済ませるつもりだったが、唇が離れた時の名残惜しそうな顔が俺をこの場に留めてしまう。
🖤「そんな可愛い顔されたら、止まんなくなっちゃうよ」
💚「いい……して」
コメント
2件
いい。どんどんして😇😇😇