テラーノベル
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雪が吹雪く。
魔法によって作り出された雪は数時間で足元を白に覆い、今でもしんしんと雪は降り続く。
そんな気候の中で3人、いや2人は外に出て会話をしていた
その2人の足元には赤色に染まった男性とそれに群がる無数のうさぎがいるが2人はそれらに目をくれず話す。
「いつまでベアちゃんを殺し続けるつもりなの?。ベアちゃんは私の生きてる意味なのに」
「‥‥それは!」
「それは‥‥?いつもいつもいつもいつも、痛い目見てるのにいっつも理想を追い求めてッ!!欲深いんだよ!!大切な人一人だけを助けたら良いものを全員助けようとする!!その度に誰かが死ぬんだよ!いい加減理解したらどうなの!!この人殺しッ!!」
少女は黒い髪を揺らし、怒号を飛ばす。
今まで溜めていた怒りを出すかのように。
「っ…‥‥‥」
今までの怒りを出した彼女は呟くように言霊を放つ。
「‥‥もういいよ、次は私が全部終わらす。
スバルは何もしないでよ、何かしたら次も殺すから」
少女は手から魔法陣を展開する。
魔法陣からは紫色の結晶が形成される。
それは先刻、彼女が大切にしている幼女にナツキ・スバルが守ってもらった時に使っていた魔法に酷似していた。
ナツキ・スバルは、思う。なぜ、あのうさぎがいるのか。
なぜロズワールはラムを殺したのか。どうしてロズワールはこんなことができるのか。なぜシソウは自分にもっと早くその気持ちを教えてくれなかったのか。
───なんでそんな泣きそうな目で俺を殺すんだよ。
亜人のハーフだけが出れない森、クレマルディの迷い森。
“2人”は雪景色の中、陰魔法によって崩れる。
──そこには無数の兎が残された。
彼は『何故』、崩れる寸前までそう嘆いたのだった。
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『何故』、そう嘆き思考し悩み苦しむ、それが茶会の条件だ。
『何故』ひたすら考え考え考え続けても答えが出ない、
『何故』無意味、非合理的なその姿、
『何故』その無意味な行動を続ける無様な姿、
『何故』苦しみ、もがき、醜い顔になってでもたどり着きたい答えがある。
『何故』わかる、僕も同じ気持ちに何度もなったことがあるからね。
『何故』けれど!その感情もなかなかいいものだよ
『何故』その後わかった時の優越感、自分の欲が埋まるようなあの快感
『何故』‥‥‥けれどそんな快感に浸かる暇などないと
『何故』君は言うだろうね、目に浮かぶよ
『何故』そんな君に命を投げたしても知りたい情報を
『何故』知る機会を君に授けよう。
『何故』さて、もう一度言おう
『何故』知らざること、わからぬ不条理
『何故』その理由を何度も乞い、嘆き、苦しむ
それが──茶会の条件だ。
「さぁ、招こう」
「君は資格を得たんだ」
「ようこそ、魔女の茶会へ」
「カラサワ・シソウ。」
『強欲の魔女』そう名乗るものは彼らの様子を眺め、ある少女の名を溢した。
#リゼロ
コメント
1件
泡さん、第1話を読ませていただきました…! 雪景色の中の会話、すごく重くて切ない空気が伝わってきました。特に「なんでそんな泣きそうな目で俺を♡♡♡んだよ」という一文が胸に刺さりました。♡♡♡側も♡♡♡れる側も、どちらも苦しんでいるのが伝わってくる…。 魔女の茶会の『何故』を問い続けるという条件も、逆説的でとても気になります。シソウという少女がこれからどんな答えを求めてゆくのか、続きが楽しみです。丁寧に紡がれた空気感が素敵でした🌷