コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大掃除が終われば夏休み。
といっても休める訳ない。
なんてたって僕たちは受験生なのだ。適度に羽目を外しつつ、勉強もしっかりしなくてはならない。彼女は夏期講習が〜!!と滅入っていた。僕も勉強や塾で忙しくなるだろうな、と覚悟を決めつつ、ため息を漏らした。
勉強や塾で忙しくなるというのに、彼女の顔は見れなくなってしまうのだ。
でも、彼女と連絡がとれるだけいいのだろうと僕は自分に言い聞かせた。
そして、夏休みが始まった。
思っていた以上に疲れる。学校が無い分、家にいる時間が増え、その分も勉強をしなくてはならない。しんどく思っても、彼女もまた夏期講習で悶えていると考えると少し楽になった。
悶えている様子が目に浮かび、いやだー!という声まで聞こえてきそうなのだ。
僕は休憩時間にそんなことを考えながらカレンダーを見る。明日は陸上部の試合である。
適度に体は動かしていたものの、勉強ばかりだったから明日は思う存分体を動かそうと思った。