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#おらふくん
ばななそーだ🍌🍹
5,666
#ご本人様には関係ありません
lumi
54
🦍(独身)↔🍆 🐷🐱
御本人様とは関係しません。
あくまでもフィクションです。
ご了承下さい。
登場人物に間男が出ます。
ご注意下さい。
今回は🍆視点です。
某日…『これからのYouTube』と題した立食パーティが都内のホテルで行われていた。
大広間を貸切っての会場では、爆発的な熱気と笑い声の渦が絶えない雰囲気だ。
時折、 アップテンポな重低音が床から足首を伝い、心地よいリズムで全身を揺さぶる。
所々でビールの泡が弾ける音やあちこちで上がる乾杯の歓声、そして皿が触れ合うせわしない音が聞こえる。
誰もが気取らない服を着て、手振りを交えながら喉を鳴らして笑っていた。
ドズル社からは、俺とドズルさん、ネコおじ、MENの4人が代表でこのパーティに参加したのだが…、知り合いも多く参加していた事もあり、緊張もなく談笑していた。
パーティも中盤に差し掛かった頃…、俺とMEN、ヒカックさん、GzKさん、米将軍、まぐ兄さんといった気心の知れたアツクラの仲間たちとグラスを傾け、他愛のない冗談に喉を鳴らして笑っていた…、その時だった。
「へぇ〜、面白そうな話をしてるね」
不意に、聞き覚えのない低い声が降ってきた。
弾けていた笑い声が、まるで冷水を浴びせられたようにピタリと止まる。
俺達の間に築かれていた目に見えない温かな円陣が、外側から乱暴にこじ開けられた。
振り返ると、そこには見知らぬ男が立っていた。
『誰だ?コイツ?』
そこにいた全員が疑問を抱いた。
その男は片手に持ったグラスを軽く揺らし、親しげな、だが底の読めない歪んだ薄笑いを浮かべてこちらを眺めている。
男の纏う、俺達の誰とも違う異質な香水の匂いが、一瞬にしてその場の空気を侵食していった。
俺はそこにいたメンバーに『知り合い?』と目線で尋ねると…
『いや、知らない』と同じ様に目線で会話を交わした。
男はそんな私たちの困惑などお構い無しに、距離を詰めいき…自分の酒をぐいと煽っている。
先刻までのリラックスした空気は無くなり、場には居心地の悪い沈黙の余白が生まれてしまった。
これ以上、雰囲気を壊されたくない一心で、心に秘めていた警戒心を相手に見せない様に、愛想笑いで隠しながら…あえて男の懐へ踏み込んでみた。
「…どこかでお会いしました?スミマセン、 僕…人の顔と名前がなかなか覚えられないたちで…」
男の素性を、何とか探り入れようと思い、薄笑しながら問いかける。
しかし…男の態度は変わりなかった。
それどころか、面白そうに目を細めるながら、グラスを持っている俺の手元へ…指先が触れそうになるぐらいの距離を詰めてきた。
「いや、初対面だね。 ああ…動画では見たことあるよ。特にキミ…魅力的だよね 」
俺の耳に纏わりつくような感覚を抱かせる低い声で答えながら、男の視線は、俺の目や唇へ…と獲物を狙うような視線と、俺の腰に手を回そうとする動きに背筋が凍った…。
『…コイツ…ヤバい奴かも…』
俺は咄嗟に距離をとろうした時…
「あ!S部長…ここにいらっしゃったんですか。…探しましたよ」
男の連れ(部下)が近づいてきた。
「部長…いきなりいなくなるから心配しましたよ。あ!皆さん、お話の腰を折ってしてしまい、申し訳ありません」
と、その部下は俺達に深々と頭を下げる。
イエイエと俺以外の皆んなは答えるが…俺は黙っていた。
「部長、他にもご挨拶に回らないといけないんですよ。さぁ、行きましょう。皆さんスミマセン」
と部長と言われたその男の背中を押して指図する部下に、ヤレヤレと観念したかのように溜息をつく男。
「じゃあ、またお会いしましょう。…特にキミ…、今度じっくり話をしたいものですね」
と舐めるように俺を見て言い放ち、その場から立ち去った。
『…話したくないゎ……気持ち悪い…』
コイツとは二度と会いたくないと直感で思った。この気持ちはその場にいた他のメンバーも一緒だったようで…
「ぼんさん大丈夫っスか?あの男…ぼんさんの事、変な目で見てたっスよね…。一応ドズルさんに報告した方が…」
と心配したMENが呟く。
他のメンバーもそうした方がいいと頷くが、 こんな事でドズルさんに心配かけたくないと思い…
「MEN、心配しなくて大丈夫よ。ありがと」
と、とりあえず口止めの意味を込めて伝えた。
嫌な気配はしていたが……まぁ、次会うことも無いだろうと高を括っていた事もあって、MENにはそう伝えたのだが… 現実はそう甘くなかった。
暫く談笑をしていたら、まぐ兄さんが「タバコ吸いたくない?」と誘われたので、2人で喫煙所へ向かった。
喫煙所では時間を忘れて最近の動画や配信の事などまぐ兄さんと楽しく話していた。
そんな時だった。
「失礼します。ぼんじゅうる様はいらっしゃいますか?」
ホテルのスタッフが俺を尋ねて喫煙所へ来た。
「はい…僕ですけど…」
「スミマセン。お連れ様から言伝を預かっておりまして…、挨拶回りがまだ掛かりそうなので、ぼんじゅうる様だけでもお部屋で待っていてほしいとの事でした」
と『2210』と書かれてあるココのホテルのカードキーを渡してきた。
「え?ドズさんが??」
普段であればそういう事をしない彼が、今回に限ってホテルのスタッフに頼むのか?と疑問に感じたが…
「ドズルさんの事だから、ぼんさんとこの後飲み直したいんじゃないの〜?それか…サプライズ的なもの?ねぇぼんさん、ドズルさんってそういうの好きでしょ?」
とまぐ兄さんが呟く。
まぐ兄さんは俺達の関係を知ってか知らずか…ニヤニヤしながら俺を見る。
とりあえずスタッフの方には了解した事を伝え、カードキーを手にした。
スタッフが「それでは失礼します」と喫煙所から出ていき、じーっとカードキーを眺めていたら…
「ぼんさん…行く?」
とまぐ兄さんが尋ねてきた。
「あぁー…そうですね。とりあえず部屋に行って、ドズさんを待ちますわ」
と伝えると、まぐ兄さんが
「分かった。俺はもうちょっと吸ってから会場に戻るから、MENには俺から伝えておこうか?」
と気遣いの言葉をかけてくれた。
俺はその言葉に甘えて「お願いします」と頭を下げて感謝を伝えると、笑顔で親指を立てながら「了解!」と送り出してくれた。
とりあえず俺はまぐ兄さんのいる喫煙所を後にして、近くのエレベーターに乗り込み、22階の2210号室の部屋へ向かった。
部屋の前に着くと、俺はカードキーを差し込み、ドアを開け、中に入った。
すると目の前には東京の夜景が一望できる広過ぎる部屋で、テーブルにはフルーツの盛り合わせとスポーツドリンクが添えられていた。
「ドズさん、えらい奮発したな…」
こんなフルーツや夜景がよく見える広く豪華な部屋…、俺なんかには勿体ないよ。
でも、こんな事されたら…ドズさんの事、もっと 好きになるじゃん。
口角をあげながらソファーに腰掛け、スポーツドリンクを飲みつつ、美しい夜景を眺めていた。
『…あれ?このスポドリ、いつもと少し味が違う感じがするんだけどな…。気のせいか?』
多少の違和感を感じながらも、喉が渇いていた事もあって、全てを飲み干したが …、残ったわずかな苦みに気づいたときには、全てが遅すぎた。
時が経つにつれ、喉の奥から這い上がってくるような奇妙に甘ったるい倦怠感が生まれ、指先からじわじわと身体の芯へ向かって染み込んでいく…。
『疲れか?』
と自分の身体の違和感に感じつつ、身体がフワフワと浮く様な眠気に襲われかけてきたその時…部屋のドアが開き、誰かが俺の近くに歩み寄ってきた。
『ドズさん?』
見上げようと顔を上げたら…ドズさんではなく、さっき俺を色目づかいで見てきたあのS部長という男だった。
「やぁ、ぼんじゅうる君…この部屋…喜んでいただけたかね?」
「…え?え?……何で?」
…何故この男がここにいるんだ?
目の前の男が薄笑いを浮かべながら俺を見つめる。
「いやね…、私が君をここに来るように頼んだんだよ」
「…どう……し…て……」
「そりゃあ、君と2人っきりになりたかったからさ…」
「……ふざ……け………るな……」
「おや?ぼんじゅうる君、どうしたのかね。大丈夫かい?」
この状況を全て仕組んだ男は酷く歪んだ笑みを浮かべながら、俺の横に座る。
問い返そうとしたが、言葉が上手く形にならない。
その上、舌が痺れてきて…思う様に動かなくなっていった。
「……ゔぅ……」
視界の輪郭が、ぼやけていく…。
まるで世界がじわじわと黒いインクで塗り潰されていくようだった。
まぶたの裏側に、鉛の錘を仕込まれたかのように重く、目を開けるのが酷く億劫になってきた。
室内の灯りが、水中に差し込む光のように揺らぎ始め…遠ざかっていく…。
「クックックッ…。薬が効いてきたみたいだな…。ぼんじゅうる君、夜は長い。これから一緒に楽しもうじゃないか…」
男は俺の顎に手を添え、何かを囁いていたが…、意識が朦朧として男の声が聞き取れなかった…。
そして男が俺にキスしようと唇が近づいてきた。
「……ッ」
俺は奴から逃げようと右手を動かそうとしたが…、 自分の意志とは裏腹に、手に力が入らず、だらりと空を描く様に太腿に落ちた。
そして奴は俺の唇を奪い、隙間から舌が入ってきて…絡めるような深いキスを施す。
『嫌…だ!やめ…ろ……ドズ…さ…ん……助…け……て………』
感覚や意識が1つずつ消えていく…。
抗がえない…。
抗おうとすればする程、底なしの沼に吸い込まれていく様に眠気が押し寄せてくる…。
最後の視界に残ったのは、全てを察しながらも動けない自分を、楽しむように眺める男の冷笑している顔だった。
そして、思考のスイッチが静かに…完全に切れ、心身共に暗黒の闇に堕ちていった。
コメント
1件
おお…これはめっちゃ重い展開やったわ…。最初のパーティの楽しい雰囲気から一転、あのS部長って男の気持ち悪さが生々しくて、読んでてこっちまで鳥肌立った。特に「ドズさんからの言伝」って偽装で部屋に誘導される流れ、まぐ兄さんが無邪気に背中押しちゃうとこが切なすぎる。薬盛られてからの意識が溶ける描写、解像度高いな…。続きが気になりすぎるんだけど、これは次どうなるんだ…!?🔥