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3. 漢字の迷宮 – 雰囲気はどこに行った?
授業中、ネリスは必死にノートを取っていた。
「漢字分からないや…。何でこんなに読み方あるの…!?何で一がはじめとか、いちとか、読むんだ!?」
彼は深刻な表情でプリントを見つめ、次の瞬間、叫んだ。
「先生!!“雰囲気”って、“ふいんき”ですよね!?」
教室が一瞬静まり返り、先生が優しく微笑む。
「ネリス、それは”ふんいき”だよ。」
「えっ!?うそ!?嘘でしょ!?だってみんな”ふいんき”って言ってるじゃん!!」
「言ってないよ。」
衝撃の事実に、ネリスはそっとノートを閉じた。
「……漢字、滅びてくれないかな。」