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応援してます!
本当に更新が遅くなってしまい申し訳ないです。
では早速…。
日帝様はとても不思議な方です。いつも寝る前は生き人形の身である私に字を教えてくれます。また、絵本も読んでくれます。人形は他ごとを考えてはならないのに日帝様は私に色々な事を教えてくれます。
少しの月明かりが窓から溢れるような夜。
私はいつものように日帝様の寝る準備をしていました。最近は掃除にも慣れてスムーズに掃除ができます。日帝様は椅子に腰をかけていつものように針で何かを縫っています。
日帝)日本、こっちに来てくれないか
日本)…!ただいま向かいます。
日帝様はこちらに握った手を出しました。私も反射的に手をだし、握った手の中には小さな人形がいました。
日帝)これを御守りがわりにするといい。
日本)ありがとございます!この子に名前はありますか?
日帝)…。そういえば決めていなかったな…。
日本)…!!でしたら!玄米君はどうですか?!
日帝)玄米君?クスクス
日帝)日本は本当に面白い奴だな。流石私の生き人形だ。
日本)…?あ、ありがとございます?
日帝)今日は月が綺麗だな。
日本)ですね〜。日帝様は今日の月の様な瞳をしていますよ
日帝)日本はロマンチックなことを言うな、褒め言葉として受け止めておく。
日本)日帝様の様な方々は今どちらにいるのですか?
日帝)嗚呼、そうだな、そろそろその話もするか
日帝)あと少しでお披露目というイベントがある。これに勝ち残れば日本の様な奴とも会えるだろうな
日本)私の様な瞳もいるんですか?
日帝)嗚呼、この城の中には私達以外の、シャドーや、生き人形がいる。そして偉大なるお祖父様もだ。
日本)お披露目で脱落してしまうとどうなるんですか?
日帝)まだ、それは分からないが命の保障が無いことは確かだ。
日本)…。そのお披露目とはいつあるんですか?
日帝)早くて今週中だろうな…。
日本)そんなに早く…?!あの、私にできる事はないでしょうか…。
日帝)いや、日本は何もしなくていい。
日本)そ、そうですか…。
時計の音がなる。もうそろそろ消灯の時間だ。
日帝様はベッドに寝転がり、私の方を見つめた。
日本)それでは日帝様お休みなさい。良い夢を…
日帝)嗚呼おやすみ
ランプを消し、部屋に戻る。
今日はいつもよりも早く起きた。
なんだか嫌な予感がする。
日帝)おはよう日本。よく眠れたか?
今日は私が起こすより先に日帝様は起きており、いつもと違う服を着ていた。
日本)今日はいつもと違うのですね…。
日帝)嗚呼、日本。今日がお披露目に変わったらしい。
日本)きょ、今日ですか?!
日帝)嗚呼、10時頃に役のものが来る。それまでに日本も服に着替えろ。
日本)でも、私この服しか持っていません!
日帝)大丈夫だ、これを着ろ。
日帝様が差し出したのは、肌の露出が何もない服だった。
日帝様はいつもと違い、少し肌の露出が少なめだ、日帝様は何か、ベールの様な物を被っている。
___
役の者)お出迎えに参りますました!さあ、こちらへ、
役の人は顔はベネチアンマスクの様な物でおおわれている。生き人形の様に見えるが、達者な口調なのできっとシャドーだろう。
日帝)日本行くぞ、
その時日帝様は私の手を掴み歩いた。
初めて外から出たが、興奮や、好奇心より、緊張の方が大きい。
薄暗く、太陽の光が通らない回路に来た。
そこには私達の様な年頃の子達もいた。
…?)ハァーもう疲れた〜早くピッツァ食べたーいんね〜
…?)イタ王様あと少しの辛抱ですよ!
イタ王?)…!
その途端、シャドーが日帝様の元に駆け寄って来た。
イタ王)君すごいベッラだね!生き人形を見ればわかるよ!僕と君が出会えたのは運命じゃないかな?!君が僕の同期なんて嬉しいなぁ〜!後で一緒にランデブーなんてどお?
突然口調を変え、日帝様に馴れ馴れしい口調で話始めた。
…?)コンコン
誰かが咳払いを、し。その男は喋るのをやめた。
イタ王)ちぇ〜
…?)さっきはこいつが無礼な真似をしてしまいすみません。何か気を悪くしてましいましたらこちらがお詫びいたします。
あるシャドーが喋りその隣で生き人形がシャドーと息ぴったりに動いている。本来の生き人形の役目とはこの事だろうか。
日帝)いえそんな。後私は男です。
とさっきの男を睨んだ。
イタ王)そうなんね〜!てっきりベッラかと〜
…?)お前は少し黙れ。
イタ王)はぁーい
…?)…!挨拶が遅れてしまいました。私はナチス・ドイツと申します。こちらは生き人形のドイツです。
…ドイツ)よろしくお願いします。
2人共礼儀正しく自己紹介を、した。
日帝)こちらも挨拶が遅れてしまいました。私は大日本帝国と申します。日帝と読んで下さい。こちらが生き人形の日本です。
日本)よろしくお願いします。
ナチス)嗚呼よろしく。それであっちがヘタレのイタリア王国だ。
イタ王)ヘタレは余計なんね!こっちが生き人形のイタリアなんね〜
イタリア)よろしくお願いします〜
見るからに2人共温厚な性格なのは確かだ。
日帝)御二人共もう仲良くなったんですか?
ナチス)まぁ、仲良いというより、二組とも早く来たので。
イタ王)ねぇ、敬語やめない〜?堅苦しいんね。
パンッパンッ
誰かが手を叩く音が聞こえみんな一斉に向こうを向いた。
…?)自己紹介はここまでとして!次は待ちに待ったお披露目だ!さぁ、皆さん自分達の持つ能力を存分に発揮して下さい!