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ウチは、3人家族。


パパとママと、あたし。


ひとりっ子だから、とっても愛されてるだろうって?


そんなわけない。


今どき、ひとりっ子なんて、ちっとも珍しくない。


少子化って言われて長いし、逆に兄弟姉妹がいる方が珍しいんじゃないの。


ひとりっ子は、気楽でよかったけれど、


どうせなら、心から話せるお姉ちゃんでもいたらいいのにな……なんて、今になって思ったりも。


お姉ちゃんやお兄ちゃんがほしかったっていうのには、まだ理由があって、


こっちの方が、切実なんだけど。


はっきり言って、家族がもっといたら寂しくなかったのになって。


だって、パパもママも共働きで、家になんかほとんどいなかったから。


ウチに帰っても、誰もいなくて。


真っ暗な部屋に帰るのは、寂しくてしょうがなくて。


せめて「ただいま」って言ったら、「おかえり」って声かけてくれる家族がいたら、


あたしも、心細さを感じなかったかもしれないから。


2LDKのマンションは決して広くはないのに、誰もいないと、だだっ広く感じるみたいで。


そんなうすら寒い部屋で、ひとりでごはんを作って、ひとりで食べる。


夜にママが早く帰って来れば、作ってくれることはあったけれど、だいたいは自分で用意する方が普通だった。


そういうのに慣れっこになったあたしのことを、ママは、「手がかからなくて、本当にうれしいわ」なんて笑ってたけど、


ねぇ、それって、「手をわずらわせないで」って、暗に言ってるだけなんじゃないの?


「REAL」あるアイドルの光と影の告白

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