TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

SnowMan 短編集

一覧ページ

「SnowMan 短編集」のメインビジュアル

SnowMan 短編集

4 - ❤️💙 ゲームに勝利。君に敗北。

♥

234

2025年09月10日

シェアするシェアする
報告する

翔太side

涼太の家のリビングは、俺にとって都合がいい。

静かだし、文句も言われねえし、何より居心地がいい。

俺はソファに寝っ転がって、今日買ってきたばかりの新作ゲームに没頭していた。


💙あー、くそ! なんでだよ!


もう二時間。あと一歩のところで、このクソみてえに強いボスにやられ続けている。

コントローラーを握る手に、じっとりと汗が滲んだ。


視界の端っこで、涼太が優雅にアイロンをかけているのが映る。

俺がこんなに騒いでんのに、あいつは気にする素振りも見せねえ。 昔からずっとそうだ。

俺が何してようが、こいつはいつも自分のペースを崩さねえ。

それが腹立つ時もあるけど、今はその無関心がありがたかった。


💙あと一発なのに! いっつもあのパターンでやられる!


思わず声がデカくなる。

三回目の薙ぎ払い。

わかってんのに、避けられねえ。


その時、アイロンを滑らせる音だけを立てていた涼太が、顔も上げずに静かに言った。


❤️翔太。そこは攻撃じゃない。一度引いて、相手のパターンを読め。三回目の薙ぎ払いの後に、隙ができる


…は?


俺は、コントローラーを握ったまま、ぴた、と動きを止めた。

そして、アイロン台の向こうにいる涼太を、睨みつけた。


💙…見てたのかよ!


だって、ありえねえだろ。

こいつ、一回もこっち、見てなかったくせに。


❤️別に見てない。音でわかる


涼太は、涼しい顔で、シャツの襟を完璧な角度に仕上げている。

その自信満々な横顔が、妙にムカつく。


💙…うそだろ


音でわかる?エスパーかよ。

半信半疑。いや、九割九分、疑ってる。

でも、こいつの言うことは、昔から、なぜか、当たるんだ。


…しゃーねえ。一回だけ、試してやるか。


俺は、言われた通り、一度距離をとって、敵の動きをじっと見た。

一回、二回…そして、三回目の薙ぎ払い。

その、直後。


ほんの一瞬、確かに敵の動きが止まった。


そこだ!


俺は、残っていたスキルを、全部叩き込んだ。


画面の中で、巨大なボスが、断末魔を上げて、光の粒子になって消えていく。

そして、軽快なファンファーレの音が、リビングに鳴り響いた。


💙………倒せた…


呆然と、呟く。

二時間、俺が苦戦してたのが、嘘みたいに。


するとアイロンを置き終えた涼太が、こっちを向いて、満足そうに小さく笑った。


❤️言っただろ?


そのしたり顔。

くっそ!めちゃくちゃ腹立つ!


でも倒せたのは事実で。


💙……別に、お前のおかげじゃねえし。俺がうまかっただけだし


精一杯の強がりを口にした。

でも口元が緩んじまうのは、止められなかった。

多分こいつには、バレバレなんだろう。


涼太は何も言わずに、またアイロン作業に戻った。

その背中が、なんだか、やけにデカく見えた。


💙…なんか…飲むもん頂戴

❤️冷蔵庫にサイダーが入ってる

💙取ってきて

❤️わかった。ちょっと待ってて


…ああ、そうだ。

俺がこの前、ここに置いてったやつだ。

なんでこいつは俺のこと全部お見通しなんだよ。





…いや…別に…嫌いってわけじゃないけど…?


この作品はいかがでしたか?

234

コメント

1

ユーザー

初めまして😊 ❤️に翻弄されてる💙可愛いです

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚