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これは物語ではありません。設定に触れた瞬間、実際に生じた体感・記憶・感情をリアルタイムで記録した体験の痕跡です。
このシリーズでは、
「”ナニカ”に近づくたび、記憶が静かに塗り替わっていく」
という設定のもと、
毎回異なる人物が、“存在の揺らぎ”を体験していきます。
今回は、私が私自身のまま、設定に没入して見えた世界です。
《接触記録:002 私視点》
やばそうヤバそうヤバそう。
ここは、何かな、かなーりはやばそう。
いつ来た?
つれてこられた?
夢では無い…。
リアルすぎる…感覚がある。
でもそう思うレベルの、夢?
落ち着こう。
落ち着こう。
前かがみになって、膝に手を置く。
手が冷えてて、いつものジーパン越しの膝が、冷たい。
震えてる。
そりゃそうだ。
怖いや。
夢にしては服装完璧。
寝たままの服だ。
いつものジーパン、派手なダルダルの靴下。
床は冷たくない。
ここは冷たくない。
私の手と頭が冷えてるだけ。 暑くも寒くもないし、明るい。
普通に考えたら、そんなに怖くない空間かも?
そんなわけないか、どこまでか分からないこの部屋は何光がどこから来てる?
影がないね。
でも下からは光は来てないのに。空気が揺らいでる。
何も無い部屋なのに。ゆらぎが分かる。
あきらかに、違う、くうきの層がある。
白い、いや少しグレー味がかったような床に、私の派手な靴下が。
膝に体重がかかる。
変に強ばった肩が自分の緊張を伝える。
私の両手はまだ膝の内側に置かれてて、体重かけすぎて膝同士がいつの間にかそこだけで支えてるかのようになってる。
狭い膝同士の接地面が、痛いくらい。
側面の髪が、気になる。
伸びた。
そんなこと、思ってる場合じゃないのに。
よし、大丈夫。
いける。いこう。
まだ前は向けない。、
まだ下は向いたまま。
アレが見えると、また怖くなっちゃうから。
気付かないふりは、もう出来ないけど、少しずつ、心の準備だ。
膝に置いた手に肩を前方内側に動かすようにグッと押して、ずっと膝を力を込めて覆っていた手を少し揃ったパーにして手のひらの中央で膝を、押す。
膝が自然に伸びて、肩が開いてとうとう体が前を向く。
頭ももうこの際、上げる。最後に固まるように下を向いていた顔を上げる。
久々あげたから首が、痛い。
少しひんやりとする、風が吹いた。みたいな気がした。
でも多分自分が動いたから顔だけだったし。大丈夫。
ようやく真っ直ぐなったら、気持ちも逆に、少し冷静になった。
とはいえなんだかどこに重心を置けばいいのか、分からないような感じはあるけど。
はぁ、胸の奥が、開く感じで息をどうにか上手くすいこもうとしてるが、無意識に、深いような浅いようなとにかく胸をえらく使う変な呼吸になる。
自分の息の音がハァー…ハァー…と、している。
そういえばここは音がしないが不快感は無い。
無音という訳でもないのか。
それとも自分の心臓の奥から揺らぐようなバクり、バクリという音が、私の聴力にまで影響しているのか。
大丈夫。と、体に伝える。
怯えても、仕方ない。、
分からないけど、もし夢であれば、、夢でなくても、多分あれをどうにかしなきゃ、終わらない。
私の夢はいつも、そうでしょ?なにか理由がある。
まぁ多分これは、残念だけど、ゆめじゃないけど。
わたしは、左斜め前にずっと見えてる、ソレを見る。
あー直視したくなかった。
なんだか、嫌だ。
ソレは透明で、でも確かに在る。
なんというか角が丸まった消しゴムのようなフォルムで、大きさはどのくらいなんだろう。
空気のゆらぎ?で距離感が分からない。
でも、たぶん歩けばすぐ着く。
2-30歩で着いてしまう。
大きさは、私の7割くらいか。
いや体積はもっとあるな、身長がそのくらいか。
あーやばい意味がわからない。
あれに何をするのか。
でも別にあれからは何か敵意は感じないけど、明らかに異質で、(いやここ自体変なのだけど)嫌だ。行かない方がいいと、頭が言ってる中の方でじんわりと、そういう気配がする。
終わらなきゃどうしようもない。
死ぬにしても、戻れるにしても。
行こう。
両手を1度固く絡ませて目をつぶって少し上を向き、深呼吸する。
胸も少し開いて、膝が緩んだ。
あーいつも死にたいと思ってたから?
やっぱ私はこんな、変な終わり方するんだなぁ。
全く辛い人生だったけど、まぁ結構これはこれで新鮮な体験なのかな。
ていうかさそもそもこれって、もう死んでるか、死にそうでその体験なのかな
そう思いながら右足を前に出す。
やっぱりそうだ、場所によって空気の熱さも違うのか。
右足が床に着く前に、そう思う
進む
あー気持ち悪い。あれはなんなのか
進む
なんだか目の前が一瞬霞んだ、何をすれば終わるのか
進む
死ぬのは怖くは無いがこの死に方はどうなんだ?
なんか、取り込まれたりして生き続けそう
進む
クラりと、よろけた。床が一瞬揺らいだようになって、右足が揺れて、咄嗟に左足をバン!と床に当てて、両手を広げて転ばなくてすんだ。
だがその音はならなかった。不思議だ。
あー近くなってきた
進む
ふわふわする、なんだか膝が軽い、
あー良かった
あー、なんかおかしい
進む
あー一緒にいようね
進む あなたに会いたかったの
進む 溶けよう。
進む
トロトロの、スライムみたいに床に溶けきったあなたとやっと会える。
足の指にゆっくりとあなたの体があたる。
ひんやりして、大好きなあなた。
ゆっくりと膝を着く。
ジーパンに染みるような冷たい感触も気にならない。
立てた足の指が動き、ぬちゃリと、あなたを鳴らす。
緑に溶けきった、素敵なあなたを、両手で救ってゆっくりと、口に運ぶ。
口に入れると、当たり前に無味で、口の中でネバネバと、歯に舌に絡みつき中々飲めない。
手の上もトロトロと、下に垂れる。
手のひらに広がるあなたの冷たい感触が愛おしい。
何度か噛む口のなかで泡がたつ。
くちから、あなたが出そうになる。、
唇にあなたのベタベタした残りが残る。
喉の奥にやるように、舌の根元を持ち上げて、あなたを喉へ。
冷たい感触が、喉の上部にあたり、そのまま弾力を持ったま、下に食道に、おりる。
私の唾液のぬるさと泡と、あなたの冷たさが混ざって愛おしい。