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「これ資料なの」
ドサッ と机の上に置かれた紙の山、少しの振動で崩れそうだ。
俺は“リーズニング”こと“ナワーブ・サベダー”探偵をしている。
そして“トゥルース”こと“エマ・ウッズ” この前助手として俺の元に来た。容量がよく頼りにしている。
「ありがとう トゥルース」
「お易い御用なの!」
お互い目の下に隈を作りながら 連続失踪事件について調べている。
主に狙われているのは 真夜中に人影のない所を歩いた女性。
エマも危ない、今日はイライの所に預けるか…
「やぁ 先生 !!」
突然ドアが開き入ってきたのは
「ロナードか」
「Yes」
コイツは“ロナード”こと“ノートン・キャンベル” 俳優だ。
「逢いたかったよ先生! 舞台が忙しくてなかなか先生の所に来れなかったけど やっと落ち着いて来てね…… 」
「ロナードさん……っ」
「ん?」
ロナードが入ってきた勢いで机の上にあった資料の山が崩れ、トゥルースが持っていた資料と混ざってしまったらしい。
「酷いなの…! (泣)」
「それで話ってなんだ」
3人で資料を片付け ソファーで紅茶を飲みながら話を聞いた。
ロナードは俺とトゥルースに説教されボロボロだった。
「とっておきの情報だよ。1週間前 連続失踪事件を目撃した方が明日の公演を見に来る 」
「なんだと」
ロナードは主に情報集め
仕事柄もあり色々な情報が入ってくる。
今回のように目撃者が公演を見に来ることや、観客の話、言い方は悪いが女性の心に漬け込み色々な話を聞くらしい。
「明日の公演時間は?」
「10:00公演だよ」
「わかった 9:00には向かう」
手帳に公演時間を書き ロナードに告げた。
「話は終わり 僕はそろそろ戻るよ」
ロナードはそう言うと「ジリリンに怒られちゃう」と立ち上がった。
どうやらまだ仕事があったらしい。
「わざわざありがとうなの!
今度はちゃんとノックして来て欲しいなの」
「以後気おつけるよ」
「では明日」