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「一つ一つがいい部屋すぎるよ!ファイアリー!」
「そうだな!運良くここにホテルがあってよかったよ!」
「おい!なんで俺のファイアリーの部屋が隣なんだ?こんなやつよりピンのほうがいいに決まってるぞ!」
「コ、コイニー…ありがとう…」
「イケメンぶるな!スラップ野郎!」
「ルビー!」
フラワーがルビーに向かってきた。
「ルビー!大丈夫?その傷…」
「フラワー!ありがとう!大したことないよ!」
「そ、そう?そうならいいんだけど…。」
そうなのだ。ルビーは日に日に傷が増えて行っている。
彼女は心配で耐えられなかったのだ。
ここには彼女達はいないのに増えてゆく傷。
考えたくはないが…自傷しているのかもしれない。
私が左の通路を見てみるとブロッキーとタコが話をしていた。
右には元同盟…のブックとアイスキューブがいた。
一応みんながいることは確認できたからこれで全員かな?
とりあえず遅いので私達は各部屋で寝ることにした。
私はルビーに「おやすみ!」と言った。
ルビーは明るく「おやすみ!」と答えてくれたのだが、なんだか元気がなさそうな返事だった。
アイスキューブは何かを抱えているように見えた。
ブックはなんであんなに怯えているの?
理解できない。
寝る前にファニーがおやすみのキスをしてくれた。
本当に嬉しかった。
扉を閉めた。
部屋は豪華で輝いていた。
自分は今までに泊まったことがない素晴らしい部屋に見惚れてうっとりしていた。
ベットはふかふかで気持ちよかった。
自分はふと気づいた。
机の上に何か置かれていることを。
彼女はその紙を手に取って読んでみた。
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・縄
・金属バット
・かま
・ハンマー
一回目はこちらを支給します。全て正しく使い、元の場所に返してください。
くれぐれも見つからないように注意してください。
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…これは何?
武器…のような名前が載っている紙だった。
昔、ここにきてしまった人が置いて行ってしまったのだろうか?
それとも…自分宛なのだろうか?気味が悪く、気分も悪くなってきた。すぐさまその紙を捨てて、ベットに入った。
すぐには眠れるはずもなかった。
太陽が海から顔を出した。
太陽の光が窓から眩しいほど差し込む。
太陽の光でみんな目覚めた。
横になっている体を無理やり起こし、大きく口を開けてあくびをした。部屋も目が開けられないほど眩しく、開くのに時間がかかったが、ようやく目が開いた。
でもその直後彼女は開けなかったらよかったと後悔した。
ベッドの上に“縄”があったから。
彼女は布団を投げ捨て、部屋に悲鳴を響かせた。どうしてこんなところにあるのか?誰かが私宛に?考えるだけで気持ち悪い、気分が悪い。
ようやく彼女の心臓は落ち着き出し、立ち上がることができた。ドアを開け、余分なくらい広い階段を一段一段ゆっくりと下って行った。
みんなロビーで集まって朝ごはんを食べていた。 なんで用意されているのかわからない。疑わずに食べる人もいたが、気味が悪くてご飯が喉を通らない人も沢山いた。 私もそうだ。今日は何も食べたくない。ファニーが心配してくれても何もしたくない。まだ眠い。
ルビーやブロッキーは疑いなく次々とテーブルに並べられている朝ごはんをもぐもぐと食べている。
今日はファニーと付きっきり。
「バブル…大丈夫か?顔色悪いし、やっぱり一緒に寝たほうがよかったんじゃ…。」
「ううんいいんだよファニーちゃん!ファニーもプライベートな空間が欲しいかなって思って!」
貴方にあんな紙を見られたら、貴方はどんな顔をするのだろうか。どんなに心配されるだろうか。
「ま、まあそれはそうなんだけど…バブルを不安な気持ちにさせたくないんだ…。あ!別にバブルが心配なわけじゃないからな!!」
「んふふわかってるよ…」
いつも通りファニーの頭を撫でてあげた。彼女は拗ねた顔をしているが少し顔を赤らめているのがすぐにわかった。
「こんなに豪華な食べ物…食べるしかないじゃない!」
「ちょ!ちょっとピン!やめたほうがいいよ…気味が悪い…おえ…」
「で、でもこのままじゃ餓死しちゃう!」
「おいおいそんなことしてたら腐っちまうぜ?食べたほうがいいんじゃねえかそこのお二人さん…?」
「ブロッキー!やはり赤同盟…食べるのに賛成だとわかっていたわ!」
「んだそれ…知らねえよ。」
「とにかく、みんな食べないんだったら全部食べるよ!」
「私は食べないからね!ピン全部食べてね!」
「ブロッキー!はあ…なにやってんの?」
「おお!タコ!俺はな、ただ単にみんなで朝ごはんを食べようと思ってな!」
「ふーん…じゃあなんでさっきあんたの部屋の前で待ってて言ったの!?結構待ったのよ!?どういうつもり?!」
「ハハハ!引っかかったな!これが“イタズラ”ってやつだよ!」
「しょうもな…ブロッキーって本当に“ガキ”よね?」
「おい!俺は子供じゃないぞ!ショーのスターと言ってくれ!」
「誰がいうか!」
「相変わらずうるさいね…あいしー…。」
「ほんっとうにそう!せっかく豪華なホテルでゆったりできると思ったのに…。」
「そういえばさ…ルビーちょっと元気なかったくない?」
「そうかな?いつも通りだと思ったんだけど…。」
「もしかして…“あの2人”に今いじめられてるんじゃ…」
「でも今日ここにはいないよ!少しルビーも楽になれると思うし、それに…バブルも……あれ?あの2人って…?!ブック!あそこ!」
彼女は階段の奥に続く暗闇の方向に足で指した。
「うそ…」
やることはなかったのだが、すっかり夜になってしまった。私は少し心配になってルビーとお話をしていた。やっぱり彼女はいじめられていたらしい。
「なんで私を庇ったの?いじめ返されるだけ…ルビーはいじめられるべきじゃなかったのに。」
「いじめられるとか見捨てられるとか関係ないよ!友達だもの!庇うのなんて当然でしょ?」
その言葉を聞いた瞬間涙が滲み出た。どうして貴方はこんなに傷ついているのにそんなことを言ってくるの?
「泣くのなんてバブルらしくない!笑って笑って!」
「うん…ありがとう…」
部屋は静まり返った。窓が空いているから風が中で通って涼しい。外の木も、2人を見つめているかのようにそよそよと笑った。
「バブルは…いいな…。」
「…どうして?」
「ペンシルとマッチと仲が良かったんでしょ?羨ましかった。」
「…え?」
沈黙の後の彼女の言葉は私の心臓にストンと刺さって突き抜けた。…あれ?どうしてそう思うの?ペンシルとマッチの話をなんでしてくるの…?私も貴方に羨ましく…いや、嫉妬していることは沢山ある。
「私は時々死にたいなって思ってることはある…バブルは死ぬのに…慣れてるって言ってたよね。ちょっと失礼かもだけど羨ましいって思っちゃった。」
今にも私は溶けそうだ。死にそうだ。貴方からその言葉が出てくるなんて思っていなかった。私の汗が頬をつたる。貴方は微笑んでいる。私は今死にかけている。
「ど、どうして……どうしてそんなこと言うの…?ルビーは何もわかってない!“死ぬ”ということを!」
「ごめんね……。そう言うつもりじゃなかった。」
彼女は傷だらけの肌をさする。背の低い貴方を見つめる。キラキラ光っていた。貴方は優しかった、明るかった、楽しかった、素晴らしかった。そんな貴方に嫉妬していた。
私は何をやってもダメなのに、貴方は笑っているだけで許させる、可愛がられる、貴方は太陽だった。私のではない、みんなの太陽だった。私は今、笑うしかなかった。冷や汗が止まらない、誰か助けて欲しい。2人きりになっていることを深く後悔している。
やっと今で気づけた。私の気持ち。
私はルビーが昔から大嫌いだった。