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ミーンミンミンミンミンミンミンミン…
──季節は夏。
放課後。おれはキヨくんと、静かな教室にいる。
2人きりで。
ついさっきまでうっしーも居たのだが、急用が出来たと慌ててこの教室から出ていった。
そんなおれとキヨくんは、特に意味のある会話などせず、くだらない、他愛もない話をしていた。
それだけでおれの胸は高鳴った。嬉しくて、楽しくて、たまらなく幸せだ。
静かな教室で、教室の外では騒がしくて、
おれとキヨくんの会話の声は、シンとした教室に鳴り響く。心地が良い。
──前の時とは違う。足りない物が満たされた。
うっしーの時もそうだけど、何か違う。何かが足りない。
そうか。
何かが足りなかったのは
キヨくんだったんだね。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
終わり。