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「しかし、その勝負により、たくさんの命が助かるやもしれぬぞ?」
シャルルダルク様花おっしゃる。
「それはそうかもしれませぬが…
いえ、確かにそうでございますね。」
「俺ならば、売られた喧嘩は買うな。」
「シャルルダルク様らしゅうございまするね。」
私は少し笑ってそう言った。
どちらにせよ、受けねばなるまい、この勝負。
そんなこんなで、ミレーア様主催のランチ会は和やかに終わり、シャルルダルク様はまた私の部屋に訪れるようになった。
そして、1週間後、ついに医術対決が始まろうとしていた。
私はレガット様に連れられてメイナス病院に向かった。
メイナス病院は患者で溢れており、看護師さん達が行ったり来たりして忙しそうだった。
「レガット様!
こちらにいらっしゃいましたか!」
1人の中年(40代ぐらい)の白衣を着た男性がレガット様に話しかけた。
「おぉ、シャゼル、久しぶりであるな。」
レガット様は言う。
「そちらの女性がまさか…」
シャゼル殿が私に視線をやり、そう言った。
「あぁ、そうだ。
こちらの女性がマリーナという後宮で名を轟かせている薬師だ。」
「なるほど…
マリーナ殿、今回は医術対決を受けてくださりありがとうございます。
フェアに勝負しましょうぞ!」
「…はい。
やるからには全力でさせていただきまする。」
私は答えた。
そうして、医術対決が始まったのだった。
その後、私は1つの診察室を与えられ、患者が来るのを待った。
そして、最初の患者が診察室に入ってきた。
「はじめまして、薬師のマリーナです。
今回はどのような症状にございますか?」
「はい…
それが、イライラ感が止まらず…
のぼせも多少…」
「イライラとのぼせでございますね。
おそらく気が滞っている、気滞の状態であると考えられます。
加味逍遙散を処方いたしますゆえ、用法・用量を守り服用してくだされ。
1週間後にまた来てくださいね?」
私はカルテを書き、薬を処方した。
「次のお方!」
そして、どんどん患者を診察して行った。
20人は診察しただろうか…?
あっという間に定時の17時になり、私はクタクタで後宮に帰っていった。
そうして、毎日メイナス病院で診察を行い、2週間が経とうとしていた。
日曜日だけ病院は休みなので、その日私は昼まで寝ていた。
医者というのも疲れるものだ。
いや、私は薬師に過ぎぬのだが…
昼の12時ごろに起きて軽めの昼食を取ると、ちょうど、レガット様とシャルルダルク様が一緒にいらっしゃった。
「おはよう御座いまする。」
「頑張っているようだね。
医術対決。」
レガット様が言う。
「応援しておるぞ。
しかし、疲れておるようだな。」
シャルルダルク様。
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