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💚『ちょっと話せる?』


その日の夜遅く、阿部ちゃんからのLINEメッセージが届いていたのに気づいたのは日付も変わった後。

かつて聞いた話が本当なら、阿部ちゃんは本来寝ているはずの時間だ。少し迷ったが、着信だけは残そうと、電話を掛けた。


すると、2コールもしないうちに阿部ちゃんが電話に出た。

まさか出るとは思わなかったので、嬉しいというより、緊張した。


🖤「ごめん、夜遅くに」

💚「大丈夫」


ほんの少し間があく。

阿部ちゃんも言葉を選んでいるようだった。


💚「こんなこと言うと、あの、めめに期待持たせちゃうかもしれないけど…」


心拍が上がった。


💚「また、俺の相談に乗って欲しい」

🖤「いいよ、恋愛でも何でも聞く」


また間があく。


💚「………そうだね。いつかそうなるといいな」


最後の言葉は、甘やかな謎に包まれていて、俺はその微かな匂いだけで、笑顔がこぼれそうになるのを必死に噛み殺していた。







おわり。

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