テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
教室の中、あなたは蒼真に押さえつけられ、息を殺しながら机の端に体を縮める。胸の奥が熱く、鼓動は耳に響くほど速くなる。指先がじわじわと肌を撫でるたびに、声を出しそうになり、唇を噛んで必死に抑える。
「…ほら、まだ我慢できるか?」
耳元で低く囁かれる声に、思わず身体がびくんと反応してしまう。体の熱は蒼真に支配され、逃げようとしても動けない。
そのとき、またドアの開く音――!
「っ…!」
慌てて蒼真の胸に顔を埋め、息を殺す。心臓はバクバクで、もし誰かに見られたら…と思うと全身が緊張で固まる。
「ふふ…びくびくしてるな」
蒼真は挑発的に低く笑い、耳元で息をかける。あなたの心臓の音、荒い息遣い、全部が彼に筒抜けだ。
「声を出したら…俺の意地悪、止められると思うか?」
指先や腰の位置は控えめに見えて、心理的焦らしは最大級。息を殺しながらも、体は反応してしまい、あなたの頬は熱で赤くなる。
「…じらすのも、そろそろ限界だな」
そう囁かれ、胸の奥から甘くじわじわとした感覚が広がる。目を閉じても、耳元で低く響く蒼真の声に、心も体も支配されてしまいそうだ。
足音が遠ざかり、教室には二人だけの時間が戻る。
「やっと安心できるな…」
低く笑う蒼真に、あなたは小さくうなずきながらも、まだ全身の緊張が解けず、じっと耐えるしかない。
机の端に押さえつけられ、耳元で囁かれ、焦らされる時間は永遠のように感じる――でも、そこには甘く濃密な二人だけの世界が広がっていた。