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そして、次の日、ダーニャ様がやってきた。
「ダーニャ様、この間薬酒をお渡ししたと思うのですが…
もう、無くなってございますか?」
私は尋ねる。
「いいえ、今日は別件で来ましたのよ。」
「別件、と申しますと?」
「この度、第2王子のラヒト様との間に子供を授かりましたのよ。」
「それは…!
おめでとうごさりまする!」
私は言った。
「ありがとう。
しかし、つわりが酷くてな。
何か良い薬は無いだろうか?」
ダーニャ様はおっしゃる。
「はい、ございますが…
具体的には、どのようなつわりでございますか?」
「うむ。
食欲があまり無く、胃に水が溜まっているような感じがします。
そして、嘔吐ですね。」
「であれば、小半夏加茯苓湯がよろしいかと思われまする。
処方しますゆえ、少々お待ちくださいますか?」
「ありがとう、助かります。
ところで…」
「はい!」
私は薬部屋から返事をする。
「マリーナ、あなた、バルサック様の病まで治したと噂になっていますよ。」
「はぁ…
もう噂になっているのでございますか?」
私は薬を持ってダーニャ様にお渡しする。
「バルサック様はあなたを国薬師にされたいようね。」
「えぇ!?
私が国の薬師でございますか!?」
「えぇ、いずれはそうお考えのようよ。
でも、私としては、あなたには女性としても幸せになって欲しいわ。
まぁ、それは、シャルルダルク様かレガット様にお任せするとして…
ふふふ。」
ダーニャ様はそう言って微笑んだ。
ダーニャ様がお帰りになった後、シャルルダルク様がやってきた。
私は久しぶりに身支度を整え始めた。
「マリーナ、どこかにお出かけるのか?」
シャルルダルク様は尋ねる。
「えぇ、レガット様の誕生日プレゼントを買いに行かねばならぬゆえ。」
私は編み込んだ髪をチューリップのさざれ石のかんざしで止めた。
「あぁ、そうか…
俺も一緒に行ってもよいか?」
「えぇ、良いですが…」
「何だ?」
「シャルルダルク様もレガット様の誕生日プレゼントを買っておらぬのですか?」
「んー…
まぁ、そんなところよ。」
「はぁ…」
まぁ、シャルルダルク様がいれば護衛を付けなくても良いし、助かるのだが…
馬車の中で、私は、ダーニャ様から聞いた国薬師の話をシャルルダルク様にした。
「まだ、本決まりでは無い。
まだまだ先の話よ。
国薬師はメイス国には2人しかおらぬ。
その門は狭きものだ。
その話はさておき…
俺もそなたに問いたい事がある。」
「何でございますか?」
「この間のレガットとのデートは何をしたのだ?」
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