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気づけば俺は涼太の前に立っていた。涼太は俺を見て驚いていた。だって涼太の姿をした俺が立っているのだから。
涼太『……だ、だれ?』
涼『………俺は…もう一人のお前だ』
そこから、涼太の側を離れなかった。でも叔母と暮らすようになって、叔母は俺のことが見えていたのだろう。厄介人のように扱われ涼太に近づけなかった。
だから、俺は…涼太の記憶から一度姿を消した。そして……涼太に何かあれば身体を“入れ替わり”涼太を助けると誓って…
涼❤️『だから涼太は最初俺の事が分からなくて怖がっていた。でも…』
『俺の存在に気づくようになって昔の記憶を思い出したんだろう…な』
『俺もはっきり覚えてない…だから話が変になってる部分もあるかもしれない…ごめん』
翔太💙「っ…!」ギュッ
涼❤️『わっ…どーしたの?』
翔太💙「涼も…辛い思い、したんだな…グスッ」
涼❤️『ふぅ……俺はもう吹っ切れてるから大丈夫だよ…それより、ハグは“涼太に”してやれ』
『いいな?笑』ナデナデ…
翔太💙「グスッ!…うん…(涙目」
亮平💚「……涼くん…涼太にぃ……」
照💛「……その話、本当なのか…?」
亮平💚「っ!?照?!起きたの!」
照💛「うん…何とかね?アハハ…」
亮平💚「〜〜っ!心配したのぉ〜!!」ギュッ!
照💛「ごめんって…」ナデナデ
「涼…その話…本当ならお前はこれからも追われる身だぞ。」
涼❤️『分かってる…涼太には本当に申し訳ないな…』
照💛「引っ越そうか…」
涼❤️『え…?』
照💛「…誰もいない、静かで平和な場所。…完全に安全とは言い切れないしめっちゃ遠い場所……」
涼❤️『…そ、れは……』
照💛「…涼太の意見…だろ?」
涼❤️『っ!うん…』
照💛「大丈夫…いっときはここの復旧もしないとだし、皆の回復もあるからさ…ゆっくりでいいよ」
涼❤️『…分かった』
(……涼太の意識が…戻れば、な………)
?『あれ〜?結構派手な穴だね?』
照💛「は?」
亮平💚「っ!?お前っ…!!」
?『おーおー落ち着け笑』
『“稲荷様”も居られるんだ、暴れたらどうなることやら…』
涼❤️『…“牙黄”か、久しいな』
牙黄『覚えていていただき、光栄です…笑』
涼❤️『なにしに?』
牙黄『いえ、ただ私はそこの子どもに用がありまして…』
亮平💚「…僕…に?」
牙黄『あぁ、これを渡そうとな笑』
『…“記憶玉”だ』
亮平💚「き、おく玉?」
牙黄『これはお前の記憶と耐力を吸ったものだ。覚えているだろ?笑』
亮平💚「…っ吸収してなかったの…?」
牙黄『おぅ…“雪族”のはマズイからな、その時は知らなかったし。』
『だから結界が破れてる今私に来たんだよ』
亮平💚「…?結界外にいるときでもよかっただろ?」
牙黄『何ぬかす…お前が外にいる時は“大柄猫”が近くにいて近づけないんだよ!』
?「誰が“大柄猫”じゃ……」
牙黄『…へ?』
蓮🖤「俺の事襲っておいて、そのくせこの言い草……いい加減しろやっ!!俺の亮平に話しかけんじゃねぇ゙ッッ!!!」
牙黄『おっと…じゃ俺は逃げるからこれだけ返すよっじゃーな笑笑』
蓮🖤「まちやがれこのクソったれが!!」
亮平💚「………ポカーン」
翔太💙「な、なんなんだあいつ…」
涼❤️『…牙黄、基本的に何もしないんだがな…たまにイタズラしたりからかいに来たり…』
『お陰で涼太も怖い思いしたようだ…ハァ……』
翔太💙『おい待て、それって涼太が森で妖怪に襲われた時の奴か……?』
涼❤️『ん?そうだけど……』
翔太💙「…俺も絞めてくるっ……!!」
照💛「お前まで言ってどうするっ!?」
「やめろやめろっ!」
翔太💙「照離せぇ!!」
亮平💚「……」
涼❤️『…亮平』
亮平💚「?何涼くん…」
涼❤️『蓮が戻ってきたら、戻してあげるよ』
『亮平じゃ記憶玉は戻せないからね…』
亮平💚「…涼くんは戻せるの?」
涼❤️『俺は“稲荷様”だよ?出来るし笑笑』
亮平💚「っ!」
(涼太にぃの笑顔だ……)
亮平💚「…うん!そうだったね笑」