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僕と佐藤くんが歩いていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。僕の悩みの原因である真白だった。真白は疲れたように肩を上下させながら僕の肩に手をおいた。
「置いて帰るなんて酷いじゃないか」
僕はふと、約束もしてないのに当たり前のように毎日真白と帰っていたことを思い出した。真白は心底拗ねたような顔をしてほっぺたを膨らませていた。
(可愛いなw)
僕は自然と、そう思った。真白の音は焦っていて、でも安心しているような音がしていた。そんなに僕と帰りたかったのか…なんて変なことを考えてしまう。僕は頭を振って、思考を鈍らせる。
「おーい、拓馬くーん」
真白が話しかけてくれていたことに気づいた。真白はやっぱりほっぺたを膨らませて、拗ねたように口を尖らせる。佐藤くんなんてイチコロなのでは…などと考えて横を向くと、佐藤くんの姿はなかった。
どこいった…?w
僕は苦笑いをして真白に向き直った。
「ねぇ、真白…」