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〜前書き〜
こんにちは、冬輝です。今回は文ストで中太のDom/Subユニバースを ノベルの方で書いていきたいと思います。
えー、ここで僕は皆様に先に謝っておくことがあります。Dom/Subユニバースは初書きだし、読んだこともないので知識がめちゃくちゃ浅いかもしれません。それでも許してくれるのであれば、最後までよろしくお願いします。
それでは、本編どうぞ。
〜本編〜
ヨコハマのとある病院。黒色の外套を羽織り、怪我をしている訳でもないのに包帯を体中に巻いている青年が検査結果の紙を握り締めてカタカタと手を震わせていた。
「嘘だ…何此れ…絶対違う…!!」
そう呟いている青年…太宰は何度も紙と睨めっこをした。そこには、”Sub”と書かれている。
男女性とはまた違う第二の性、Dom/Sub。Domは”Subを支配したい、甘やかしたい”という欲を持ち、Subはその逆、”Domに支配されたい、甘やかされたい”という欲を持っており、DomはSubに命令-コマンド-を云って、Subはそれに従い、お互いに欲求を満たしていく関係の事を指している。しかし、世界で殆どの人は”Normal”の為、存在や知識は余り知られていない。そんな世界で自分はNormalだと信じていた太宰の紙にはハッキリSubと書かれているのだった。誰にも見られないように帰ったらさっさと捨ててしまおうと固く決意して、太宰は病院を出て行った。
「はぁ…はぁ…っ」
結果を言い渡されて数ヶ月後、太宰は抑制剤を飲み、Normalに見えるように生活をしていたが、いよいよ限界を迎えたのか抑制剤の効果は弱くなり、やむを得ず一段階強い薬を貰い飲んでいる。しかし、効果が強くなると同時に副作用も強くなる為、体調を崩してしまう事が増えたのだ。
「おい太宰、体調悪ぃならさっさと帰れよ。足手まといになると困るしな」
「…僕だって帰れるならさっさと帰りたいよ。何で又中也と一緒なのさ」
「俺が知るか、首領の命令だから仕方無く一緒に行動してるだけだ」
「はぁ…本当に中也は森さんにだけは従順な子犬だねぇ…」
「そういやぁ手前ェ、検査した結果Normalだったらしいな。それ聞いて残念だったぜ…俺はDomだったから、手前ェがSubである事を祈ってたのによ…」
「…え”っ」
何時もの揶揄いの中で、一番聞きたくなかったことが中也の口から確かに聞こえた。だが、太宰はすぐに考え直した。きっと中也はDomの中でも最低ランクだろう、そこ迄強くない筈と必死に言い聞かせる。
「俺は凄ェ楽しみにしてたんだよなぁ…太宰に向かって”Kneel”っつって、俺の目の前で無様に跪いてくれるのを…って…え…?」
「…あ…ぁ…っ」
命令が、頭に直接響いてくる。反射的に身体は動き、太宰はその場に跪いてしまった。ずっと我慢していた所為か、顔は熱くなり、息が荒くなって苦しい。でも、身体は中也の命令をもっと欲しがり始めていた。
「…太宰…お前真逆…」
「は…っ…ち…違う…っ!僕は…!」
「…stand」
「っ!?!?!?」
命令通り、太宰はふらふらとした足で立ち上がった。頭の中では中也の命令に無様に従う自分が悔しいし、恥ずかしくて仕方がなかった。でも、身体は中也の命令に従順に従い、更に欲しがっている。それを目の当たりにした中也も、今迄抑え込んでいた欲求が頭の中に剥き出しになった。
____太宰を支配したい。
「…へぇ、そっか。今迄ずーっと隠してたのか。大変だったなぁ」
「あっ…ぁっ…?…!」
明らかに最低ランクではない。たった一つの命令で、サブスペースに入りかける程気持ち良く感じてしまった。
「Look」
「…っう…っ」
「おいおい、そんな半泣きで蕩けた顔してんじゃねぇよ…ゾクゾクしちまうだろ…?♡」
「信じない…初プレイが中也とだなんて…!絶対悪い夢だ!僕が…っ、中也なんかに…!」
太宰は、そんな言葉を呪文の様に繰り返し呟きながら中也に頭を撫でられている。所謂”アフターケア”を受けている状況だ。
「Good boy。よしよし、ちゃんと従えて偉いな、太宰」
「変に褒めないでくれるかな…!?僕は中也に従った事が物凄く屈辱的なんだけど…!?」
「そう云うわりには褒められて喜んでるじゃねぇか…大人しくしてろ、もう少しだけ褒めてやるから」
「…っ…最悪…っ!///(ボソッ」
DomとSubは、支配したい、支配されたいという欲求を満たしていく関係。しかし、その相手は誰でも良い訳では無く、相性がある。Subにとって相性の悪いDomから命令を受けるとサブドロップと呼ばれる状態になり、動悸や吐き気等の症状が出て、最悪の場合は死に至ることもある為、相性が悪いDomの命令は非常に危険である。逆に、相性の良いDomのコマンドを受けるとサブスペースと呼ばれる状態になり、Domに支配されることに快感を覚え、抵抗すること無くDomの命令ならば何でも聞いてしまう。
そう、本当に何でも。
Domが腕を引き千切れと命令してもSubは従ってしまうことがある。Subは自分の身の危機を感じた場合にそれを防ぐ為、プレイを始める前には必ず”セーフワード”というプレイを強制終了させる言葉を決めておく必要がある。
「はぁ…で?どうするんだよ、その、セーフワード?ってやつ」
「お互いに馴染みのある言葉が良いみたいだね。じゃあ”殺す”で如何かな?」
「直球過ぎんだろ!?…けど、それ以外に思いつく言葉ねぇしそれで良いか。セーフワードは、”殺す”だからな」
「はいはい、まぁもう二度と中也とプレイする事は無いだろうけどねぇ」
「はっ、プレイ中あんだけ身体ビクビクさせながら俺の命令でイッてたのによくそんなことが言えるな」
「〜〜〜っ!!!///」
こんなに屈辱的で、これ以上の殺意が湧くことは、この先の人生でもきっと無いのだろうと思いながら、また頭の中で少しずつ命令を欲しがっている事を掻き消している。けれど、プレイ中の快感は確かなものであり、今でも少しだけ身体が思い出しては小さく跳ねる。また、何時かプレイしてくれるのだろうか、そんな事を思いながら、今日の仕事を終えた。
-次回へ続く