E.Mside
智の家に着いて、リビングのソファに並んで座る。
『智の家久しぶりだなぁ』
「半年ぶりくらい?」
『最後に来たのがリーグ始まる前やけんそうかも』
「どのくらい泊まってく?」
『え、今日だけの予定だよ』
「…1日で帰るの?」
『着替えないし明日には帰ろうと思ってたけど』
『帰ってほしくない?笑』
「ぇ、」
さすがに今のはいじわるだったかな?
智ならテキトーにあしらって答えないだろうけど。
「……うん」
……へ? 今、うんって答えてくれた?あの智が?!
『もー、今日の智は素直すぎ。本当に可愛い』
「素直じゃないと可愛くないのかよ、」
『ううん。普段の智も全部可愛い』
「そんな真顔で恥ずかしいこと言うな」
『顔真っ赤にして照れてる智が可愛すぎるのが悪い』
「…なら口だけじゃなくて動きでもっと甘やかしてよ、」
『はいはい笑』(ギュー
隣に座る智の肩を引き寄せて思いっきり抱きしめた。それに応えるように智も俺の背中に腕を回す。
いつもは胸にすっぽり収まるのに、今日は首を上げて俺の肩に頭を乗せてくる。
珍しいし顔も見れて可愛いけど、頬にふわふわした智の髪が当たってくすぐったい笑。
「あったかいね……、」
いつにも増して素直だなぁ。智は久しぶりに会うといつもこうなる。
きっと遠距離なせいで色々我慢してるのが溢れてるんだと思う。
まあそれは俺も同じだから、今日はずっとくっつくことになりそうだな…笑。
「もときの匂い安心する」
『俺も智の頭撫でる時がいちばん癒される』
「…それ褒めてんの?」
『智の全部がかわいくて大好きってこと』
「…そ、」
素っ気ない返事。それとは対象に、真っ赤に染まった頬と耳。
この不器用さも愛おしく感じるんだ。
「ねえ」
『ん?』
「……(チュ」
手を肩において離れたから、何をするのかと思えばそっとキスされた。
こういうことを智からしてくれたのは初めてだ。
触れるだけのキス。たかがキスだろう。されど、智が初めてしてくれたキス。
それだけで俺の欲情する心に火がついた。
『ッ…、』(チュ
「んっ、、ぁ、はッ…」
「ふぅ…っ んん…、//」
噛み付くように深いキスをすれば、智は驚きつつも俺の首に腕を回して受け入れてくれる。
「誘ってる」とでも言うような智の雰囲気に呑まれて本能で体が動いてる。
段々智の力が抜けてきたから押し倒して、また深いキスを重ねた。
『…、智いい?』
「ん、、わかってるくせに聞くなよ…//」
『…もっと可愛いともを見せてね』
夜は全身で智を愛した。
智もいつも以上に俺を受け入れてくれて、ずっと名前を呼んでくれた。
久しぶりだからなのかな?もっと智が欲しいって気持ちが止まらなかったんだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
朝方になって、お互いさすがに疲れちゃった。
意識が飛ぶ寸前だった智は、終わった後すぐ眠った。
「……スウ…スウ…、」
智の顔には涙の跡がついてて、少し無理をさせてしまったかな?と心配になる。
『大丈夫かな、』(ナデナデ
そっと頭を撫でたら心做しか微笑んだような気がして、ちょっと安心。
それにしても幸せそうな寝顔だなぁ。前髪の間から見える目がとろんとしていて可愛い。
『…智大』
ふと名前を呼んでみた。世界でいちばん大切で、好きな名前。
名前を呼ぶだけで気持ちが溢れてしまいそうなのは、さすがに惚れすぎか…笑。
『だいすきだよ。』
智を抱きしめるように寝っ転がって、俺も眠りについた。
コメント
2件
まじでセンスありすぎです 続き楽しみすぎる〜💖🥺