オランダ「、ここかな。噂の日本ってとこは」
聞くところによると、この国の化身は滅多に姿を見せないらしい。
あのスペインもお偉いさんが出てくるだけだったんだそう
何となく歩いていると1人の女の人が声をかけてきた
民「あら?珍しいですねえ?西洋の方ですかな?」
この日本っていう国の国民は、
なんだか狐のお面を被ったみたいだ
オランダ「うん。オランダだよ」
民「はじめましてですよねぇ?」
オランダ「そうだね。聞きたいことがあるんだけどいい?」
さすがに無理だろうけど
民「ええ。どうぞ?」
オランダ「その,,,江戸って人はどこにいるの?」
まぁそりゃ答えてくれるはずもない質問をした。
民「,,,さぁ?私も詳しくは知らないもんでぇ」
着物らしき服の黒く長い両袖を軽く唇につけた
オランダ「,,,」
それはまるで口を塞ぎ何かを隠しているようだった
オランダ「ありがとう。」
静かにそう言った。
多分僕が来たことは知らないだろうから
急に来たら驚いて警戒されちゃうかな?
そんな思考をぐるぐるさせながら歩いていると、前方で皿が割れる音がした
ガッシャャャン!!
見るとそこには橙色の着物を着た町娘と、
顔に紙を貼り笠を被った国の化身がいた
??「大丈夫?」
町娘「はっはい!」
その国の化身は見た目が小学六年生くらい幼かった。
お皿を片付け終わったあと、その化身が神社へ戻ろうとしていたから引き止めた
ガシッ
??「,,,」
化身は特に驚く様子もなくこちらに顔を向けずに
??「どちら様?」
と聞いてきた
さっきの可愛げな『大丈夫?』とは大違いだ
オランダ「僕の名前はオランダ。ヨーロッパから来たよ」
??「お引き取りください」
少し食い気味で言われた
オランダ「少しでも話を」
??「話すことなどございません。」
そう言われ手をきつく振り払われた
オランダ「残念だな」
なーんてね。化身の着物の袖に盗聴器をつけた。(この時代にないの知ってるけど許して)
オランダ「お宿に止まって様子見かな」
スー 静かな宿内に襖の音が響く
布団に着くと音を少し小さめにして盗聴器から音を拾った
ザザザザザ
『今日も来たよう。無理だって言ってるのにい』
『頑張ったね。お外は怖いね』
『うぅ』
泣いているのは今朝腕を掴んだ化身だ
offになると言葉遣いや声がとても子供っぽい
『でも外交は上手だね。この前の不平等条約の契約も直接的な表現はせず断ったらしいじゃん?』
『うん、、、相手をほめたら満足したのか、帰っていってくれたよ』
そうだったのか。だから自慢げに『あの島国に褒められた!』とイギリスは言っていたのか
『すごいねぇ。英国さんは頭がとてもよろしいみたいだね』
『うん。やんわり断ったのを感じ取ってくれたみたい』
『その意図を汲み取れなかった国は江戸が鉄パイプで殴っちゃうもんね!』
『ねぇさん物騒だよ』
鉄パイプ!?怖いな。僕も殴られんのかな。あとあの子の名前は江戸っていうんだ。覚えとこ
『たぶん盗聴器的なのつけられてるから』
!?ばれた!?
『気づいてるよ。知った上で言ってんの。鉄パイプで殴るよって』
『殺害予告じゃん』
『もうつけてこないでね』
姉らしき人が言うと盗聴器からの音が途切れた。
オランダ「,,,すごいな」
次の日には僕はヨーロッパへ帰った
この日には会議がある。
参加国はイギリス、スペイン、ポルトガル、ドイツ、僕、の5カ国だ。
会議当日
イギリス「えー、ではさっそく報告から」
この会議は江戸?への植民地化または不平等条約を結ばせるための会議だ
オランダ「化身の名前と姿を確認しました。」
一同「!?」
スペイン「俺ですら見れなかったのに!?それに名前まで!?」
イギリス「取り乱しすぎですよ」
カップをテーブルへ置くイギリスの手は酷く震えていた
中途半端でごめん
コメント
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新しい物語きたー✨️