自分の仮の名に、あえておしゃれな読みを振る。
気高い心ですら打ち負かすくらい、「自分」が恐ろしくなる。
今、俺らはどんな風に見えてるかな。
醜いのは…まあ、そうか。
どうか、それでも酷評だけは投げないでほしい。
死にかけのこの身体を痛めつけたところで…
…そんな思いは閉じ込めるか、なあ、リーダー?
「鏡をご覧」
自分のこの姿で稼げたら、世界中全員儲けものだ。
「誘惑すらも通じない」
負けだしたら、そいつは獣になるから?
少し欠けた月の下で考えてた、とある夜。
悪夢という名の現実に、親指か、中指か、どっちを立てた方がいいかってね。
…痛みを持ったとしても、それが強みだ、変われ。…
誰だって無防備な魂を背負って傷つけあってる。
そして、自分の怒りと痛みを喰らって、傷つきながら生きてる。
なのに、なんでそれ以上の痛みが跳ね返ってくるんだろう。
派手な重しを引きずりながら歩いていく。
でも、そこで負けるなよ、ずるいから。
俺が死ぬ前に、皆に「ちっとも上手に生きられなくてごめん」って伝えて。
否定やあざけりでもいいから、俺を頼って笑ってくれる人を見つけたかった。
そんな、亡霊だ。
自分の吐いた弱音に、周りは寄り添ってしかくれなかった。
そんなやつとは、当然、面と向かったまともなケンカはそこになかった。
…痛みが強み?ふざけるな、こんなの変わるための足枷だ…
どうか、夢を、生き甲斐を殺さないで。
少し非現実的でありえない絶望を、確かに歌ってはいるけど…。
どうしようもない成れの果てでも、一丁前に痛みをくらうんだ。
…いつか、その痛みすら愛しくなるくらい、壊れてしまうのだろうか。
123で心が爆ぜて。
全部、何もかも蹴っ飛ばして。
小説のあとがきでも書かれることのない、温かい日常。
ここで、それが嫌で死んでしまったら、本当にそうなりそうだ…。
誰だって、もろにダメージを喰らいながら、泥水すすって生きている。
いつの間にか痛みと怒りと共に、感情も喰らってしまっていた。
なのに、今でも痛む。
なんで、痛む?
林檎みたいに、一気に消えない痛みだから。
どうしようもない、生きていた抜け殻でもここにいる。
反抗という気持ちに毒されたとしても、光は夜に訪れる。
今は重しを引きずって、血反吐吐いて生きていくしかない。
だから、現実という監獄から逃げようとするんじゃねーぞ。
おーけー?
〈クレジット〉
使用楽曲 ザムザ/てにをは 様
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