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螺旋の鉤だ。

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螺旋の鉤だ。

17 - 第17話20たとえ君であってもね。

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2022年10月15日

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にとっての愛とは、 私自身が、私自身を愛することだ。

私が私を愛していないからといって、それが一体なんになるのだ? この気持ちは、誰にも止められん。

たとえ君であってもね。

君はまだ私を知らないだけさ。

私の本性を見抜くには、まだまだ経験不足だよ。

それはまるで、 深い海の底で溺れそうになっているような気分だ。

だが私は、それでも泳ぎ続けるよ。

どんな困難だろうと立ち向かってみせる! そして必ずやり遂げてみせるぞ! 諦めたらそこで試合終了だからな。

しかし、もし本当に人生が終わったら……

その時は一緒に死んでくれるかい? 君は優しい人だからな。

きっと最後まで側に居てくれると信じてるよ。

あぁ、確かに。

その通りかもしれないな。

今の私にとっては、それこそが真実だ。

私が求めているのは救いなんかじゃない。

ただ一つの答えだけだ。

そんなものはどこにもないと分かっていても、 やはり探さずにはいられないんだ。

結局は無駄だと知りながら、 何度も繰り返し考え続けてしまうんだよ。

自分の中に眠る、もう一つの声を聴きたい。

私の中の誰かが囁く。

『まだ間に合う』

『今こそ立ち上がる時だ!』

『さあ立ち上がれ! もうお前は一人じゃない!!』

それはまるで、悪魔の誘惑のように聞こえた……。

そして私は……ついに決断を下す……。

『ならば貴様らの好きにするが良い!! だが私は二度と戻らんぞ!!! 覚悟しておけ!!!』

そう叫んだ瞬間、私は光に包まれていた。

眩しいほどの光の洪水。

その中へ溶け込むようにして、私の意識は完全に途絶えたのだ。

◆ ──ここはどこだ? 真っ暗な闇の中で目が覚めた。

俺の名前は…………あれ? 思い出せないぞ!? なんでだよ! えっと確か俺は…………そうだ!! バイト帰りの夜道でトラックにはねられたんだ!!! それで死んだのかよッ!! マジかぁ~。

はあ…………これからどうしようかな。

とりあえず誰か居ないか探すか。

そう思って歩き始めたら何か音がして……? その音に振り向いたら……そこには!

「えぇ~!? なんでまたこんなところにぃ?」

「あら、お久しぶりね」

そこにいたのは、この前の事件で知り合ったあの人……つまりは、今度こそ本物の幽霊さんでした!

「あぁ、うん。ほんと久しぶりだねぇ」

「ふふっ、元気にしてた?」

「もちろんだよぉ!」

わたしたちはお互い笑い合って再会を喜びました。

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