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この世界で最も広い砂漠 アスラルト砂漠
その最果て、砂漠の入り口の街 キトラ
人口約2000人 諸外国との交易も盛ん
シュドはそこに来ていた
酒場、フルルにて
(待ち合わせ場所は…ここだな)
店の扉を開け、一直線にカウンター席に歩いていく
この店は 昼は定食屋 夜は酒場として営業しているため 昼にもかかわらずかなり人が多い
財布を確認し 店員を呼ぶ
「シナモンクッキー、あとダージリンのアイスティーを」
店員は注文を取ると厨房の方に急ぎ足で向かっていった
しばらくすると品が届く
シナモンの良い香りが漂う
食べ始めて10分後、荷物から本を出し読み始める
20…30…40分たった頃
「あ!いたいた!」
店の入り口の方から声が聞こえてくる
「遅えよ…何分経ってると思ってんだ」
「うーん、5分くらい?」
「30分だよ、『業務態度に問題あり』ってこういうことかよ…とりあえず店出るぞ」
「あっちょっと待って、店員さん!『爽やか香るオレンジパフェ』一つ!』
呆れたため息をつく
「ありがとうございました~」
店を出て雑貨屋を目指し歩き始める
「はあ…人選ぶセンスねぇなぁ」
「そんなこと無いですよ 私、こんなのでも先輩方よりも強いんですから!」
自信に満ちていた
「戦闘技術が高かったら良いってワケじゃ無いだろ」
「まあそれは…あっ!渡すの忘れてた、はいこれ!」
「レシート?…!?経費で落とそうとすんじゃねえよ!」
「え~…ケチ」
「呆れた…まあ初対面でだいたい分かってたけど…」
「というか、そろそろ名前で呼んでくださいよ シュドさん」
「…カナラ、これで満足か?」
「はい!これから宜しくおねがいしまーす!」