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東京の廃墟と化した街の一角、火の粉が舞い上がり、破壊の跡がそこかしこに残る中、神風がゆっくりと姿を現す。彼の前には、爆発異能を操る一派、通称「爆発一派」のメンバーたちが集結していた。
「ここでお前を仕留めるとは、名誉なことだな、神風。」
リーダー格の男、藻者が不敵な笑みを浮かべる。
「名誉? くだらねえ。お前たちが相手なら、一瞬で終わらせてやるさ。」
神風は余裕たっぷりに言い放つが、その瞳には鋭い殺気が漂っていた。
藻者が片手を掲げると、その周囲にいる爆発一派のメンバーたちが一斉に神風を取り囲む。全員がそれぞれの手の中で爆発の呪力を発生させ、エネルギーが渦巻き始める。
「さあ、神風。俺たちの『爆発』に耐えられるか試してやる。」
冠者の声と同時に、一派全員が攻撃を開始した。次々と放たれる爆発が、神風を中心に炸裂する。巨大な爆炎が空を覆い、爆風が街を揺るがした。
しかし、その爆煙の中から現れたのは、無傷の神風だった。彼は冷静に周囲を見渡し、睨みつける。
「この程度か? 期待外れだな。」
神風が不敵に笑い、手をかざすと、空気が一気に変わる。彼の周囲に見えない力が渦を巻き、瞬間的に強力な風が巻き起こった。
「やってやろうじゃないか。お前たち全員、俺の風で吹き飛ばしてやる!」
神風が手を振り下ろすと同時に、強烈な風の刃が発生し、爆発一派に襲いかかった。鋭利な風は瞬時に一派のメンバーたちを吹き飛ばし、爆発のエネルギーすら無力化していく。
「ふざけるな…!」
神風の力に驚きつつも、決して怯むことはなかった。彼は自分の手にさらなる爆発のエネルギーを集め、全身から猛烈な光を放ち始めた。
「これが俺の全力だ。神風、お前を吹き飛ばすために俺は存在するんだ!」
叫ぶと同時に、巨大な爆発が発生。周囲の建物は一瞬にして粉々に砕け、激しい衝撃波が神風に襲いかかる。
だが、爆発の中心に立つ神風は、微動だにしなかった。彼の周囲に強烈な風の防壁が展開されており、爆発を完全に遮断していた。
「くだらない…爆発なんて、俺の風には勝てねえんだよ。」
神風は冷静に歩み寄り、次の瞬間、彼の背後に現れたかと思うと、拳を振り下ろした。
「終わりだ。」
その一撃で吹き飛び、地面に倒れ伏す。