遡る事、20分前・・・・・ドルバ「なるべく技を使わず倒す・・・」
ミレイ「ま、無理な話ですよね。」
ヒルク「だからこそ、カウンターが大事ですよね。」
モルス「かうんたぁ?」
ヒルク「カウンターなら、模範されても対策できます。」
グレイ「確かに。気を付ければ何とかなるわね。」
ドルバ「よし!カウンター重視で行くしかないな。」
全員が、エネルギーを解除する。
ガルグ「ん?エネルギーが無くなった・・・まあいい。」
右手に力を込める。
ガルグ「全員地獄送りだ・・・!」
「行くぜ霧毒髏ぉ!!!」
ドルバの後ろに回り込む。
ドルバ「早いなぁっ!!」
すかさず刀でガードする。
その瞬間、毒が激しく飛び散る。
それを素早く避ける。
モルス「今だぁぁぁぁぁぁ!!!」
上からモルスがやってくる。
ガルグ「これは、歴戦の剣士達から喰らった技だ・・・」
そう呟いた瞬間、ガルグのエネルギーがまた変化する。
ドルバ(な、このエネルギー・・・風!?)
ガルグ「風流、竜巻!!」
ガルグの刀が思い切り右に回転し、竜巻を出現させる。
ドルバ「うおっ!?」
モルス「マジか!?」
勢いよく上に吹き飛ばされる。
ガルグ「このまま・・・!?」
ガルグの背後に、グレイが回り込んでいる。
グレイ「光龍突き!!」
光の龍を纏いし刀身が、ガルグの左足を貫通する。
ガルグ「ぐああ!!」
グレイ「ミレイ!ヒルク!やっちゃって!!」
ガルグ「なに!?」
2人がガルグの頭上に飛ぶ。
ヒルク「初めてだけど上手く行くかな・・・」
ミレイ「迷ってる暇はありません!」
2つの刀が、陽光と重なる。
「「黒水斬!!!」」
2つの声が重なると同時に、黒き水斬撃がガルグを襲う。
ガルグ「くそ!防御っ・・・・」
手を伸ばしたのも束の間、霧毒髏は手の届かない所にある。
ドルバ「いけ!」
斬撃は、ガルグの後頭部に一直線に向かった。
その瞬間・・・
ガルグ「カウンター!!煙流、煙光弾!!」
勢いよく吹き出る煙と同時に、眩しい光が出現した。
ミレイ「なっ!?」
ヒルク「うわぁ!!」
グレイ「キャッ!?」
あまりの眩しさに、全員が後ろへ下がる。
モルス「ぐ!卑怯だぞっ・・・!!」
ドルバ「くそ!カウンターの模範を想定していなかった!!」
「歴戦の剣士の技も模範してストック出来るなんて・・・!」
モルス「勝てねぇ・・・・!」
ドルバ「弱気になんじゃねえ!」
ドルバが叫ぶ。
ミレイ「しかしっ、ガルグの姿が見えませんっ・・・!」
ドルバ「エネルギーで探せ!霧毒髏のエネルギーだ!」
グレイ「なるほど!頭いいっ!!」
全員が霧毒髏のエネルギーを探知する。
その瞬間、全員が絶望する。
霧毒髏のエネルギーは、ドルバの真後ろにあると分かったからだ。
ドルバ「なっ!?」
すぐさま後ろを振り向く。
ガルグ「もう遅い!!」
霧毒髏が、ドルバの腹部を貫通する。
ドルバ「グフっ・・・」
口から赤黒い血を吐く。
ミレイ「・・・そんな、嘘でしょ?」
ヒルク「そん・・・な・・・!」
ガルグ「はぁ・・・はぁ・・・ひひっ!」
モルス「そんな・・・ふざけんなよっ!」
グレイ「隊長・・・死んじゃうじゃん!!」
ドルバ「くそっ・・・刺された・・・!」
ガルグ「はっ!そんな事実確認をしても、現実は変わらねえ。」
腹部から霧毒髏を抜く。
その瞬間、ドルバの腹部周辺が、ゆっくりと紫色に変色しだす。
ガルグ「これは時間制限だ。2分丁度になると、全身は紫色に染まる。」
ドルバ「はぁ・・・得意げに話すな・・・はぁ!」
呼吸をし、全身に血液を回し続ける。
ドルバ「この技・・・一体どれほどの人間に・・・はぁ!」
「殺ってきたんだ・・・?はぁ!ぐっ!」
静寂が流れた。まるで時が止まったようだ。
ガルグ「どれほど・・・?難しいな。多すぎて覚えてねえな!」
甲高い声が、戦場に響く。
ドルバ班は、衝撃が強すぎて、身動きが取れなかった。
ガルグ「いやぁ、2分後死ぬ奴を見ると、毎度の如く口角が上がっちまう!」
「この感覚・・・癖になるぜぇ・・・!」
その瞬間、ドルバは1つの疑問が生まれた。
勝利への疑問である。
ドルバ「おい・・・クソ野郎・・・!」
ガルグ「なんだぁ?負け犬の遠吠えか?聞いてやるよ。」
ドルバ「霧毒髏の毒に触れたら、2分後に必ず死ぬんだよなぁ・・・?」
ガルグ「ふっ、今更か。当たり前だろ!テメェの体を見ろよ!」
ドルバ「ふっ、なるほど・・・ありがとう。」
ガルグ「は?何言ってんだ・・・」
ドルバは重い体を持ち上げ、刀を握る。
そして、ガルグに攻撃する。
ガルグ「ぐっ!!くそ!」
さらに、霧毒髏をドルバの右足に刺す。
ガルグ「はっ!そろそろ死ねよ・・・!?」
ドルバは止まらない。
ドルバ「2分後必ず死ぬという事は!!」
腕に力を込め、上に振り上げる。
ドルバ「この2分以内では絶対に死なない。て言う事だろ?」
ミレイ「はっ!?そう言うことか!!」
ガルグ「なにぃ!?そんな馬鹿なっ・・・」
ドルバの刀身が、ガルグの右腕を切断する。
ガルグ「ぐあああああああ!?」
ドルバ「2分以内に・・・お前を殺して見せる!!!」