テラーノベル
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⚠️死ネタ
レローゼ⇄フェン
見方によっては、シラレロかも…?
「…ロゼ…レローゼ!」
この声は…ワンちゃん…?
「起きろォ…!」
「ん…うん…?ワンちゃん?」
あれ、朝…?まさか僕がワンちゃんに起こされちゃうなんて…嬉しいけど。
「おはよ〜ワンちゃん、可愛いね〜♡」
「は、はぁ!?可愛くねェし!!」
明らかに照れてるワンちゃん。もう、ホントに可愛いんだから〜♪
…ピンポーン
インターホンが鳴る。
「シラツチかァ…?」
最近しらっちが家に来る。しらっち、そんなに僕とワンちゃんの仲を邪魔したいのかな…。まさかワンちゃんのこと狙ってる?
…しらっちでもそれは許さないよ!
ガチャ
「しらっち〜?今日は何しに来たの〜?」
「お前がまともに生活できているのか見に来てやっただけだ」
余計なお世話だよ〜。
「できてるに決まってるでしょ!それより毎回ワンちゃんとの時間を邪魔しないでよねー」
「……」
無言で家に入るしらっち。流石にそれはダメだよしらっち…。
「ちょっと〜!」
勝手に入らないでよね〜!
「…ちゃんとゴミは捨てろ、不潔だ」
「…忙しいんだよね」
「……」
「たまには自炊したらどうだ?」
「……?」
「はぁ…気が向いたら作りに来てやる」
「ワンちゃんが作ってくれるから、いいかな」
さっきから、しらっちは何言ってるだろう…?よく分かんない…。
「……」
もしかして…
「ごめんしらっち…」
「……」
「僕、ワンちゃんのことが好きだから、愛しているから、しらっちの想いには応えてあげられない…レロちゃんったら、罪な男☆」
「は?」
「…もういい、俺は忙しいからな」
もう帰っちゃうのかな?
「そろそろ現実を…」
「あはは…!最近のしらっち、なんかおかしいよ?大丈夫?」
「…心配される筋合いはない」
「そっか…またね〜!」
「……」
ワンちゃん…!
「ワンちゃん!」
「……」
「もしかして、ヤキモチ妬いてるの〜?」
「妬いてねェ…」
「僕が好きなのはワンちゃんだけだからね〜♡」
「……」
本当に可愛い…僕の恋人…♡
ずっと僕のそばにいてね♡
「…憐れだな」
今もずっと『恋人』が生きていると思い込み、現実から目を背けるレローゼ…。
誰と生活しているのか?何が見えているのか?
もう『恋人』はいないのに…。
コメント
5件
冒頭に出てきたフェン君はまだ生きているのかと思ったら、すでに亡くなっていてレローゼ君の妄想ってことでしたか……!!それを踏まえて読み返してみると、シラツチ君の言葉の意味が変わってきますね…!死ネタ地雷だったんですけど、フラグちゃんのキャラだったら死ネタの沼にもハマってしまいそうです…笑 長文失礼しました🙇♀️
初めてコメントします! 途中まではあぁ…シラツチくんの恋(?)が報われなかったのかな…と思い読んでいたのですが、予想外な結末で本当に驚きました! いつも楽しく小説見ています!これからも応援します! 長文失礼しました🙇
現実を受け入れられないレローゼ君とレローゼ君に情がないわけではないから、なんだかんだお世話してあげてるシラツチ様です…。今もレローゼ君はフェン君のことを想い続けているのでシラレロにはならないかも…。